科目名 実材制作基礎演習(工芸制作を含む。)
単位数 4.0
担当者 代表教員:芸術学部 教授 伊東敏光
担当教員:芸術学部 講師 今野健太
履修時期 後期
履修対象 美術学科彫刻専攻1年次
講義形態 実習
講義の目的 石材加工に必用な道具つくり、砂岩を用いての平面出し、課題を基にした作品制作を通じて石彫の基本的な技術を習得する。講評時には学生によるプレゼンテーションを行い、石を素材とした彫刻への考察を深める。
到達目標 石の運搬と移動の方法、鑿の成形・焼き入れの工程及び石彫道具全般の扱い方を習得する。石の特性を理解し、活用した造形技術を習得する。
(思考力、知識、技能)
受講要件 美術学科彫刻専攻1年次
履修取消の可否
履修取消不可の理由 必修科目のため
事前・事後学修 石造美術の歴史と技術の向上に関心を持って実習に望む。
現在起きている美術の動向を学びつつ、同時代に石を使った彫刻を制作する意味と可能性を考える。
講義内容 石彫実習 ―平面出しと課題制作― (指導教員:講師 今野健太)

第1回   ガイダンス(石彫について・石材について・道具について)
道具づくり(石頭1.1kg、0.8kg、0.5kg用・コヤスケ・刃トンボの柄入れ)
第2回   鞴火おこし、クサビ・鑿づくり(先鑿・燕鑿)
第3回   鑿づくり(平鑿・丸鑿・端切)
第4回   鑿の焼き入れ(水焼き・油焼き)、作品プラン提出
第5回   原石分割、石割り
第6回   平面出し(墨入れ、コヤスケ掛け・粗取り)
第7回   平面出し(粗彫り・矩場づくり)
第8回   平面出し(ビシャンがけ・仕上げ)
第9回   制作(コヤスケ掛け・粗取り)
第10回   制作(先鑿による粗彫り)
第11回   制作(先鑿・平鑿・丸鑿による粗彫り)
第12回   制作(先鑿・平鑿・丸鑿による彫り)
第13回   制作(平鑿・丸鑿による細部彫り)
第14回   制作(ビシャン・刃トンボがけ・研磨による仕上げ)
第15回   講評、採点
期末試験実施の有無 実施しない
評価方法・基準 授業参加度10%
基本技術の習得20%
素材に対する理解30%
提出作品の表現技術の到達度 40%
教科書等 参考資料を必要に応じて配布する。
担当者プロフィール 伊東敏光:専門領域は金属を中心としたミクストメディアの彫刻である。素材は表現対象によって金属、石、木、ブラスチック等から選択し組み合わせる場合が多いが、一貫して自然の形態から抽出したフォルム(形)を研究し、その造形化と彫刻表現の可能性を追求している。
研究室:芸術学部棟5階 540研究室
講義に関連する実務経験
課題や試験に対するフィードバック 実習の前半に提出した作品プランを基に、適切な技術や石材選択のアドバイスをその都度行い、石彫作品制作の基本的な理解へと繋げる。
アクティブ・ラーニング プレゼンテーション、振り返り
キーワード 石彫
備考 【教職】中・高一種(美術)

対面授業を予定していますが、感染症拡大等によりオンライン授業に移行する可能性があります。