科目名 彫刻実習W
単位数 10.0
担当者 芸術学部 代表教員 准教授 田中圭介
     担当教員 教授 伊東敏光、准教授 岩崎貴宏、講師 今野健太、助教 友定睦
履修時期 通年
履修対象 美術学科彫刻専攻4年次
講義形態 実習
講義の目的 @1、2、3年次で培った塑造表現の技術をもとに、塑造(等身人体全身)の制作をおこなうことで、 人体の構造、量塊、動勢等を研究し、学部4年間の集大成となる作品を制作する。講評時に、制作を通して考えたことについてのプレゼンテーションを行うことで、自身の考えを他者に伝える力を養う。
AB木、石、金属、セラミックス、ミクストメディアから素材、技法を選択し実材による彫刻作品の制作を行うことで、これまでに培った技術を基にした独自の彫刻表現を提示する。講評時に、作品についてのプレゼンテーションを行うことで、自身の考えを他者に伝える力を養う。
到達目標 @人体を表面的に捉えるのではなく、その骨格や構造を意識しながら塑造による造形研究をおこなう。この過程を通じて、自然界の様々なものを構造的に理解しながら彫刻として成立させる造形力を養い、彫刻作家としての専門的表現能力を習得する。
A独創的な彫刻作品を制作するため、実材(各素材)の性質を加工技術を含めて十分に理解し、素材と造形との関係を実制作を通して探求、作品として結実させる。
(思考力、判断力、表現力、知識、技能、主体性))
受講要件 1、2、3年次における彫刻専攻の専門科目をすべて履修し終えていること。
履修取消の可否
履修取消不可の理由 必修科目のため
事前・事後学修 通年実習であるため、展覧会等での作品鑑賞や画集等による作例調査、日頃のデッサンやプラン模型の制作等、日常的に彫刻の調査・研究を心がける事。
講義内容 【前期】
@塑像制作:モデルを使用し、人体等身全身像を制作する。
(指導教員:教授 伊東敏光、准教授 田中圭介、講師 今野健太、助教 友定睦)

第1回   ポーズ決めとクロッキー                  
第2回   心棒制作 作品の構想(素材研究及び粘土による試作等)                      
第3回   塑造(構造・比例)                     
第4回   塑造(動勢) 制作準備(作品構想とコンセプトの確認)                      
第5回   塑造(量塊・構成) 制作準備(素材加工方法の調査と使用機械の調整)                   
第6回   塑造(形態) 制作準備(素材加工方法の技術練習)                            
第7回   塑造(造り込みー部分)                             
第8回   塑造(造り込みー部分と全体の関係)
第9回   塑像(仕上げ)                              
第10回  講評

A実材作品制作1                                          
(指導教員:教授 伊東敏光、准教授 田中圭介、准教授 岩崎貴宏、講師 今野健太、助教 友定睦)
                              
第11回  作品の構想(ドローイング・マケットによる試作等)                               
第12回  各実材担当教員によるプランのチェック・素材研究                               
第13回  制作(構造の構築)                            
第14回  制作(造形)                                   
第15回  展示、講評                                     



【後期】
B実材作品制作2
(指導教員:教授 伊東敏光、准教授 田中圭介、准教授 岩崎貴宏、助教 友定睦)

第1回   作品の構想(素材研究及びドローイング) 
第2回   作品の構想(素材研究及びマケットによる試作等) 
第3回   作品の構想(コンセプトの構築)
第4回   各実材担当教員によるプランのチェックと材料調達
第5回   制作準備(素材加工方法の調査と使用機材の確認)
第6回   制作準備(制作工程の確認)
第7回   制作(構造の構築)
第8回   制作(全体のフォルム成形)
第9回   制作(細部の造形)
第10回  制作(表面加工)
第11回  中間チェック(制作工程の再確認) 
第12回  制作(造り込み)
第13回  制作(全体と細部の関係の確認))
第14回  制作(展示方法の確認)
第15回  展示・講評
期末試験実施の有無 実施しない
評価方法・基準 授業参加度15%
@人体塑像作品提出40%
A前期実材彫刻作品提出15%
B後期実材彫刻作品提出30%
教科書等 必要に応じて、資料等を掲示または配布。
担当者プロフィール 田中圭介:主に木を素材に彫刻を制作。歴史的、風土的、個人的な、木と人間の関係を軸として、認識と実在をテーマに彫刻表現の可能性と人間の普遍性を追求している。
研究室:芸術学部棟5階 542研究室
講義に関連する実務経験
課題や試験に対するフィードバック 個別ミーテイング
中間チェック
講評会
アクティブ・ラーニング PBL、プレゼンテーション、調査活動、振り返り
キーワード 人体塑像(全身等身)、実材彫刻
備考 【教職】中・高一種(美術)

対面授業を予定していますが、感染症拡大等によりオンライン授業に移行する可能性があります。