科目名 造形実習VB
単位数 6.0
担当者 講師 古堅太郎、准教授 石松紀子、講師 長坂有希
履修時期 後期
履修対象 3年次
講義形態 演習
講義の目的 各個人の特性に合わせた専門的な知識を学び、制作や展示を通じて各分野で実践的に通用する専門的な知識と技術を身につける。
到達目標 ◎現代表現では美術作家に加え、キュレーターやアートマネージャーなど美術作家以外の人材育成にも力を注いでいる。本科目では、造形実習UA、Bで得た基礎的な知識をもとに、自身の特性に合った専門を選択し、その分野における専門的で実践的な知識を習得する。
◎造形実習UA、Bで習得した基礎的な知識や技術を発展させ、作品を積極的に学外へプレゼンテーションしていく。また、各自の専門や制作に沿った戦略的なプレゼンテーションの技術を習得する。
◎次代の文化芸術を創造するために、柔軟に想像したものを論理的に構想することができる。(思考力)
◎創作過程における問題に対して、効果的な解決策を見出すことができる。(判断力)
◎作品と言葉によって、創作に込めた自らの考えを的確に他者や社会に伝えることができる。(表現力)
受講要件 造形実習IIIAと1年次、2年次におけるデザイン工芸学科の専門科目を全て履修済みであること。
履修取消の可否
履修取消不可の理由 必修科目のため
事前・事後学修 ◎美術館やギャラリー、アートプロジェクト、アーティストトーク、ワークショップなど芸術に関する展示やイベントに積極的に参加すること。
◎課題で制作した作品はもちろん、制作過程のスケッチやアイデアなどもできるだけ記録すること。特に作品展示は高画質の写真や映像などで記録しておくこと。3年の後期には1年間の成果をまとめたポートフォリオを提出すること。
講義内容 ◎各課題は、造形実習IIAで行った課題を基礎にしながら、より深い視点や思考の獲得、1年前に取り組んだ作品がより発展できるように構成されている。1年間の実習で得た知識や経験を生かし、より専門性の高い表現を獲得する。
◎オリエンテーションでは、各自の興味や制作、専門にあった卒業までの戦略的なロードマップを科目担当者とともに制作し、それに沿った形で必要な知識や技術について重点的に習得する。
◎公募に加え、助成金の申請など展覧会や制作のマネージメントに関しても専門的な知識を得る。
◎各課題では週1回程度のグループディスカッションを行う。作品の良し悪しについて一方的な価値判断ではなく、作品や素材、手法などを批評的に分析することにより、新たな価値基準の創出についての思考法を身につける。
◎課題の内容・数・実施順序などについては、科目の到達目標により適した形で適宜改善を行う。また、課題に含まれている公募は、応募期間などにより公募の内容や課題の実施順序が入れ替わる可能性がある。

第01回 課題1-1:作品を分析する力を身につける。
第02回 課題1-2:任意の作品を選び、分析し、レポートをまとめる。
第03回 課題2-1:展示場所と作品の関連性について考察し、作品として展開する力を身につける。
第04回 課題2-2:展示場所の選定し、その場所の特性について調べる。
第05回 課題2-3:上記のリサーチを作品に展開し、制作する。
第06回 課題3-1:現代社会を批判的に考察し、作品として展開する力を身につける。
第07回 課題3-2:日常の違和感を客観的に捉え、その背景について調べる。
第08回 課題3-3:上記のリサーチを作品に展開し、制作する。
第09回 課題4-1:与えられたテーマについて考察し、作品として展開する力を身につける。
第10回 課題4-4:与えらたテーマについて調べ、独自の視点を持ったアプローチを見つける。
第11回 課題5-1:上記の視点に沿ったリサーチを行う。
第12回 課題5-2:上記のリサーチ結果について分析し、作品プランに展開する。
第13回 課題5-3:上記の作品プランを試作する。
第14回 課題5-4:試作で得られた結果をフィードバックし、本制作を行う。
第15回 課題5-5:作品を完成させ、提出する。
期末試験実施の有無 実施しない
評価方法・基準 ◎成果物の提出40%
◎作品や企画のアイデアやコンセプトの着眼点や内容20%
◎制作過程、並びにアイデアやコンセプトの具体的な展開方法20%
◎企画・作品・展示・プレゼンテーションの完成度20%
教科書等 各課題において必要な資料等を随時配付または提示する
担当者プロフィール 古堅太郎(現代表現講師、現代美術作家)
研究室:第1工房棟5階551CA+Tラボラトリー、CA+Tラボラトリー準備室

石松紀子(現代美術理論)
研究室:芸術学部棟3階321

長坂有希(現代美術作家)
研究室:芸術学部棟3階
講義に関連する実務経験
課題や試験に対するフィードバック 提出課題については、講義中の講評を通じてフィードバックを行う。
アクティブ・ラーニング
キーワード 現代美術、プレゼンテーション、公募、アートマネージメント
備考 【教職】中学校教諭一種免許状(美術) 必修科目
【教職】高等学校教諭一種免許状(工芸) 必修科目