科目名 | 学術研究のための基礎統計 | ||
単位数 | 2.0 | ||
担当者 | 国際学部 准教授 山根 史博 | ||
履修時期 | 後期 | ||
履修対象 | 博士前期課程1、2年生 | ||
講義形態 | 演習 | ||
講義の目的 |
私たちは不確実な世界に生きています。たいてい、複雑な事象(人の心理・行動、社会・経済の構造など)を正確に把握することや、将来の出来事(災害、寿命、収入など)を正確に予想することは至難の業です。それでも、私たちはそうした状況での判断や選択(就職、結婚・育児、商売、資産運用、選挙、政策など)を迫られることが多々あります。近年は特に「エヴィデンスに基づく判断・選択」を求められるようになってきました。そのために必要なスキルは、データの意味を正確かつ客観的に読み取ること、適切な方法でデータを収集し分析することです。 この授業では、実証研究に必要な知識と技能を、受講者個々の研究テーマに応じて修得していきます。 |
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到達目標 | ・研究テーマの内容と得られるデータを踏まえて、適切な分析手法を選択し、実践できるようになる(知識・技能) | ||
受講要件 |
この授業は統計学の基礎を学ぶ場でも、エクセルの基本的な操作方法を修得する場でもありません。 そうではなく、受講者自身が統計調査・分析をすることが決まっており、そのテーマに応じてそれに適した標本抽出や分析手法を修得する場です。 したがって、研究テーマが具体的に練られていない段階にもかかわらず、「いつか統計学が必要になるかもしれないから」という理由で履修することは厳に控えてください。 |
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履修取消の可否 | 可 | ||
履修取消不可の理由 | |||
事前・事後学修 |
指導教員と研究テーマを検討し、具体的な内容に仕上げてください。 そのプランを踏まえて、そもそも実証的に扱えるかどうかの検討から入り、必要であればプランの再検討をしてきてもらいます。 |
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講義内容 |
各自の研究テーマに応じて、授業内容をカスタマイズします。 まずは実証可能な研究テーマであるかを検討し、必要であれば研究テーマの修正について協議します。 その上で、適切な調査方法・分析方法について検討し、その実施に向けて知識と技能の修得に向けた指導を行います。 場合によっては、エクセル以外の統計ソフトの操作方法を実践的に修得してもらいます。 |
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期末試験実施の有無 | 実施しない | ||
評価方法・基準 | 授業参加度(積極性など)、研究遂行の可能性が高まったかなどを総合して評価します。 | ||
教科書等 | 教科書・参考書:なし | ||
担当者プロフィール |
専門:環境経済学、計量経済学、リスク認知学など。 学位:京都大学博士(地球環境学) |
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講義に関連する実務経験 | |||
課題や試験に対するフィードバック | 実証的に扱うという観点から研究テーマの実行可能性を意識しつつ、実際に入手可能なデータから得られる解釈の限界まで含めて協議していきます。 | ||
アクティブ・ラーニング | |||
キーワード | 統計調査、分析手法 | ||
備考 |