科目名 | 国際商務論T | ||
単位数 | 2.0 | ||
担当者 | 寺井 理沙 | ||
履修時期 | 前期 | ||
履修対象 | 博士前期課程1・2年 | ||
講義形態 | 講義 | ||
講義の目的 |
貿易は国境を超えた取引形態であるがために、国内取引にはない複雑な特徴を有しています。そこで、貿易という取引手段を利用する際にはそれらの特徴を正確に把握する必要があります。例えば、貿易にはどのようなリスクがあるか、契約ではどのような事項について定めておくべきか、異なる国に住む当事者間でどのように代金を決済するか、などについて知っておく必要があります。また、国際貨物運送という輸送手段を利用する際にも、国内運送に比べ大きなリスクが伴います。国際運送の途中で貨物が損傷した場合、運送人はどこまで責任を負うべきでしょうか?そのようなリスクに備えて国際運送契約ではどのような事項について定めておくべきでしょうか? 本講義では、以上の点について学ぶことで、国際商取引の基本的形態である国際売買(貿易)、国際貨物運送についての理解を深めます。 |
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到達目標 | 国際売買(貿易)、国際運送における当事者、固有のリスク、その回避手段などについて理解し、国際売買(貿易)、国際運送の特徴について把握することを目標とします。 | ||
受講要件 | 特になし。 | ||
履修取消の可否 | 可 | ||
履修取消不可の理由 | |||
事前・事後学修 | 各テーマにつき順番で受講生に発表を行ってもらいます。自分の担当回に関しては、レジュメを用意し、発表の準備をしてもらいます。授業後には授業中の内容をメモ、資料等を手掛かりに整理し、復習して下さい。 | ||
講義内容 |
1.国際商取引の特徴 2.国際売買・貿易(1)仕組みと種類 3.国際売買・貿易(2)関連する法律 4.国際売買・貿易(3)信用状、荷為替手形 5.国際売買・貿易(4)売主の義務 6.国際売買・貿易(5)買主の義務 7.国際売買・貿易(6)定型的取引条件(INCOTERMS) 8.国際売買・貿易(7)契約条項 9.国際売買・貿易(8)海上保険 10.国際売買・貿易(9)通関制度 11.国際売買・貿易(10)為替予約 12.国際運送(1)国際海上運送 13.国際運送(2)国際航空運送 14.国際運送(3)国際複合運送 15.総括 |
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期末試験実施の有無 | 実施しない | ||
評価方法・基準 | 授業内での発表内容、質疑応答により評価します。 | ||
教科書等 | 適宜指示する。 | ||
担当者プロフィール |
出身:香川県丸亀市 略歴:中央大学法学部国際企業関係法学科卒業 中央大学大学院法学研究科修士課程修了 中央大学大学院法学研究科博士課程退学 2017年3月博士号取得 (博士号取得論文「国際債権契約における回避条項について. −ドイツ国際私法上の議論を手掛かりとして−」) 専門:国際取引法、国際会社法 現在の研究テーマ:Brexitと国際会社法 |
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講義に関連する実務経験 | |||
課題や試験に対するフィードバック | 準備してきた発表資料、発表内容について授業中あるいは授業後にコメントします。 | ||
アクティブ・ラーニング | |||
キーワード | ウィーン売買条約、インコタームズ、契約条項、海上保険、通関制度 | ||
備考 |