科目名 | 国際商務論U | ||
単位数 | 2.0 | ||
担当者 | 寺井 里沙 | ||
履修時期 | 後期 | ||
履修対象 | 博士前期課程1・2年 | ||
講義形態 | 講義 | ||
講義の目的 |
国際的な商取引は貿易に限られません。例えば、食品や工業製品のような目に見える商品に関しては貿易という手段で海外に輸出することができます。しかし、工業製品を製造するための画期的な新技術を海外の企業に売り込もうとした場合、貿易ではなく、技術移転契約を選択することになります。また、国際的な競争が激化する中で、自らの会社の組織力を拡大させたいと考えた場合、企業買収という選択肢が登場します。もっとも、企業は自由に海外進出できるわけではなく、国際的規制および国内的規制に従わなければなりません。また、国際商取引には、国内取引と比較して大きなリスクが伴うため、当事者間で紛争が生じた場合、どのような解決手段をとるべきか問われることになります。 本講義では、「国際商務論T」で学んだ国際売買(貿易)以外の企業の海外進出形態、国際商取引に関する規制、国際商取引における紛争解決に関する理解を深めます。 |
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到達目標 | 国際商取引における規制、リスクを理解した上で、企業の事業目的に応じた適切な海外進出の形態について把握することを目標とします。 | ||
受講要件 | 特になし。 | ||
履修取消の可否 | 可 | ||
履修取消不可の理由 | |||
事前・事後学修 | 各テーマにつき順番で受講生に発表を行ってもらいます。自分の担当回に関しては、レジュメを用意し、発表の準備をしてもらいます。授業後には授業中の内容をメモ、資料等を手掛かりに整理し、復習して下さい。 | ||
講義内容 |
1.国際商取引の特徴 2.企業の海外進出(1)販売店・代理店契約 3.企業の海外進出(2)技術移転契約 4.企業の海外進出(3)共同事業 5.企業の海外進出(4)大規模建設工事・プラント輸出 6.企業の海外進出(5)金融取引(貸付契約、プロジェクトファイナンス) 7.企業の海外進出(6)金融取引(ファイナンスリース契約) 8.企業の海外進出(7)企業買収 9.国際商取引に関する規制(1)国際的規制と国内的規制 10.国際商取引に関する規制(2)外国為替管理 11.国際商取引に関する規制(3)貿易管理 12.紛争解決(1)国際民事訴訟 13.紛争解決(2)国際仲裁 14.紛争解決(3)調停・和解 15.総括 |
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期末試験実施の有無 | 実施しない | ||
評価方法・基準 | 授業中の発表、質疑応答の内容により評価する。 | ||
教科書等 | 適宜指示する。 | ||
担当者プロフィール |
出身:香川県丸亀市 略歴:中央大学法学部国際企業関係法学科卒業 中央大学大学院法学研究科修士課程修了 中央大学大学院法学研究科博士課程退学 2017年3月博士号取得 (博士号取得論文「国際債権契約における回避条項について. −ドイツ国際私法上の議論を手掛かりとして−」) 専門:国際取引法、国際会社法 現在の研究テーマ:Brexitと国際会社法 |
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講義に関連する実務経験 | |||
課題や試験に対するフィードバック | 準備した発表内容、資料等につき授業中あるいは授業後にコメントします。 | ||
アクティブ・ラーニング | |||
キーワード | 販売店契約、ライセンス契約、国際経済法、国際民事訴訟法 | ||
備考 |