科目名 | 現代思想T | ||
単位数 | 2.0 | ||
担当者 | 上尾真道 | ||
履修時期 | 前期 | ||
履修対象 | 大学院 | ||
講義形態 | 講義 | ||
講義の目的 | 現代思想において常に重要な参照点とされてきたものに、S.フロイトが発明し、J.ラカンがさらに哲学的に作り込んだ精神分析理論がある。本講義を受講する学生は、テクストの読解を行いながら、この理論の骨格についてフロイト、ラカンの二人を中心に学び、現代思想の理解にとって欠かせない思想枠組みについての知識を得る。また、その理論展開と不可分な精神病理学や哲学からの影響についても知見を深め、専門分野に限られない広い視野のもとで、現代思想における精神分析の意義の理解を獲得する。 | ||
到達目標 |
・フロイトおよびラカンの理論の成立過程、およびその大まかな内容について説明することができる(知識・技能) ・学習した精神分析理論の知識に基づいて、自分の関心のある事柄について分析し論じることができる(思考力・判断力) |
||
受講要件 | 特になし | ||
履修取消の可否 | 可 | ||
履修取消不可の理由 | |||
事前・事後学修 | 授業で紹介した文献・作品などについては、授業後に自分で積極的に調べてください。また授業前には前回の内容について復習を行ってください。 | ||
講義内容 |
1 導入ー精神分析と現代思想 2 フロイト1:文学と幻想ーー「グラディーヴァ」 3 フロイト2:回帰・誘惑・禁止 4 フロイト3:「心理学草案」を読む 5 フロイト4:転移神経症と反復 6 フロイト5:「分裂」という問題 7 フロイト6 :エロスとタナトス 8 ラカン1:文学と構造ーー「盗まれた手紙」 9 ラカン2:動物と人間の言語 10 ラカン3:真理とロゴス 11 ラカン4:反復と自動機械(サイバネティクス) 12 ラカン5:文字の審級 13 ラカン6:父の隠喩 14 ラカン7:存在の無意味 15 全体のまとめ |
||
期末試験実施の有無 | 実施しない | ||
評価方法・基準 |
授業内のミニレポート:50% 最終レポート:50% |
||
教科書等 | 特になし。 | ||
担当者プロフィール |
精神分析家ジャック・ラカンの思想を中心にフランス哲学・現代思想を研究しています。 |
||
講義に関連する実務経験 | |||
課題や試験に対するフィードバック | 授業のなかで、課題について講評を実施します。 | ||
アクティブ・ラーニング | |||
キーワード | 精神分析、フロイト、ラカン、精神病理学、文学理論、構造主義、言語、フランス現代思想 | ||
備考 |