科目名 ジェンダー論U
単位数 2.0
担当者 教授  Ulrike Wohr
履修時期 後期
履修対象 博士前期課程1、2年
講義形態 講義
講義の目的 現代社会にみられるジェンダー・セクシュアリティの社会的・象徴的秩序は、近代国民国家や、それとともに、そのイデオロギー装置として成立した社会・政治理論の形成に深く組み込まれている。現代のジェンダー・セクシュアリティは、近代国家・近代的社会・政治理論が作り出し、また基盤としている人間像そのものとさえ言える。この授業では、ジェンダー・フェミニズム研究の主要な文献を輪読し、この権力構造とその政治的な形成過程への理解を深め、代替的な秩序についても考える。
到達目標 近代国民国家と社会・政治理論におけるジェンダーとセクシュアリティの関係、それに関わる社会的・政治的アイデンティティの形成過程、そして他の社会的カテゴリーとの交差的な権力作用について知り、その解体も構想することができる。
受講要件 ジェンダーへの学術的関心があること。
履修取消の可否
履修取消不可の理由
事前・事後学修 文献を読むこと(毎回)、発表の準備(数回)。
講義内容 第1回:オリエンテーション
第2回:M. ホークスワース『ジェンダーと政治理論』第一章の前半
第3回:『ジェンダーと政治理論』第一章の前半
第4回:『ジェンダーと政治理論』第一章の後半
第5回:『ジェンダーと政治理論』第二章の前半
第6回:『ジェンダーと政治理論』第二章の後半
第7回:『ジェンダーと政治理論』第三章の前半
第8回:『ジェンダーと政治理論』第三章の後半
第9回:『ジェンダーと政治理論』第四章の前半
第10回:『ジェンダーと政治理論』第四章の後半
第11回:『ジェンダーと政治理論』第五章の前半
第12回:『ジェンダーと政治理論』第五章の後半
第13回:『ジェンダーと政治理論』第六章の前半
第14回:『ジェンダーと政治理論』第六章の後半
第15回:まとめ

*受講生の関心により、上記の内容を変更する場合がある。
期末試験実施の有無 実施しない
評価方法・基準 授業での口頭発表や議論への貢献度 100%
教科書等 ホークスワース,メアリー『ジェンダーと政治理論:インターセクショナルなフェミニズムの地平』明石書店, 2022。
担当者プロフィール 出身はドイツで、専門は日本中心の女性史・ジェンダー史研究。
主な研究テーマや学術的関心は、国民国家・コロニアリズム・戦争とジェンダー、日本におけるフェミニズムの歴史と思想、日本の社会運動とジェンダーなど。
講義に関連する実務経験
課題や試験に対するフィードバック 授業での発表へのコメントなど。
アクティブ・ラーニング 授業での発表、ディスカッションなど。
キーワード ジェンダー、セクシュアリティ、フェミニズム理論
備考