科目名 | イギリス文学・文化論U | ||
単位数 | 2.0 | ||
担当者 | 講師 原雅樹 | ||
履修時期 | 後期 | ||
履修対象 | 大学院1年次以上 | ||
講義形態 | 演習 | ||
講義の目的 |
【授業形態:演習】 この授業では、男性主人公の成長物語を描いたイギリス小説、チャールズ・ディケンズ『大いなる遺産』(1861年出版)を読みます。物語それ自体も非常に面白いのですが、イギリス文学の諸特性やイギリス文化について考えさせてくれる、優れた古典です。この作品を楽しく読みながら、イギリスの文学と文化について学んでいきましょう。 |
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到達目標 |
・近代社会における文化的産物としての小説の諸特性について理解する。 ・その過程で、イギリス文化および文学に関する専門的な知識を身につける。 ・そうした専門的に深い理解を前提とし、自分の問題意識に基づいて小説を読解できるようになる。 ・その自分の読解を、口頭や文章で、論理的に伝えられるようになる。 ・授業で学んだことを授業外で応用できるようになる。 |
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受講要件 | とくにありませんが、「イギリス文学・文化論I」を合わせて受講すると、学びがより効果的になるでしょう。 | ||
履修取消の可否 | 可 | ||
履修取消不可の理由 | |||
事前・事後学修 |
発表担当者は、教科書の指定範囲を読み、発表用ハンドアウト(A4サイズで1〜2枚程度。パワーポイント等でも可。)を作成してください。ハンドアウトには、@「物語内容の要約」およびA「教科書からの引用とそれに対する自分の解釈」を記入してください。 その他の受講者は、教科書の指定範囲を読み、コメント・ペーパー(A5サイズで1枚程度。教員が配布。)を完成させてください。コメント・ペーパーには、@「教科書からの引用とそれに対する自分の解釈」を記入してください。 |
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講義内容 |
この授業では、Charles Dickens, Great Expectations (1860-61)(チャールズ・ディケンズ『大いなる遺産』)を読んでいきます。主要な関心は、この小説を作り上げている「物語の技術」です。つまり、この小説で用いられている比喩や、反復されるイメージ、特徴的なモチーフ、あるいは作品構造などに注目しながら読んでいきます。 そしてその過程で、小説の内容や、小説の歴史的・文化的・社会的背景を学んでいきます。この小説では、とくに、「小説の発展」、「ヴィクトリア朝文化」などが重要なテーマになるでしょう。 毎回の授業は次のように進めます。まず、発表担当者(1~2人)がハンドアウトに基づきプレゼンテーションをおこないます。その後、各自事前に準備してきたコメント・ペーパーを使って、全体ディスカッションをおこないます。授業の終わりにコメント・ペーパーを回収します。 授業1回につき、約30ページ進みます。初回の授業で、シラバスに基づき本講義の概要を説明し、各回の発表担当者を決めます。 |
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期末試験実施の有無 | 実施しない | ||
評価方法・基準 | プレゼンテーション、コメント・ペーパー、期末レポート(4000字程度)によって総合的に評価します。 | ||
教科書等 |
・教科書:Charles Dickens, Great Expectations (Oxford Worlds Classics). 学内書店で購入可。 ・参考書:翻訳書がいくつかあります。小説のおおまかな内容を把握するのに便利なので、 もし必要があれば各自探してみてください。授業時にも紹介します。 ・映画版:授業で鑑賞する予定です。 |
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担当者プロフィール | |||
講義に関連する実務経験 | |||
課題や試験に対するフィードバック | 後日講評します。 | ||
アクティブ・ラーニング | |||
キーワード | 小説、近代、個人、フェミニズム | ||
備考 |