科目名 地域研究演習T(フランスの文学と文化)
単位数 2.0
担当者 教授 大場 静枝
履修時期 前期
履修対象 博士後期課程1、2、3年
講義形態 演習
講義の目的 本演習では、近現代のフランスの文学及び文化を扱います。文学はそれが書かれた時代や社会を映し出す鏡です。文学作品を通して文化を考察する、あるいは文化史の視点から文学を読み解くことで、各自の問題意識を掘り下げ、それを論文の形にすることを目指します。
到達目標 本授業の到達目標は以下の通りです。
・文献を読み解き、それを基に論理的に考え、文章化し、発表する能力を身につける。
・文献調査を通して研究テーマを設定する。
・研究テーマに沿って文献・資料の収集や整理を行い、書誌を作成する。
受講要件 特にありません。
履修取消の可否
履修取消不可の理由
事前・事後学修 ・各自の研究テーマに関する学術雑誌の記事、文献などを読み、要点をまとめる。(学修時間:週120分)
・授業で取り組んだテーマに関する文献を読み、要約をし、自分の意見をまとめる。(学修時間:週120分)
講義内容 演習Iではフランスの文学や文化に関して文献調査を行い、研究テーマの設定を行います。文献・資料の収集や整理を行い、書誌を作成します。また基本的な論文の精読を開始しますが、その際、可能な限り原書での講読を行います。さらに論文の講読を通して、論文作成のスキルを身につけます。
授業は文献の精読、発表、討論を組み合わせて行います。精読する文献については、文学作品や作家の伝記、作家や文学作品をテーマにした評論や論文等から、受講生と相談の上、文献を決定します。
期末試験実施の有無 実施しない
評価方法・基準 既存の研究を適切に把握しているか、各自の研究テーマの先行研究を適切に理解し、それを踏まえて自分の研究を展開しているかなどの観点から、研究報告、発表、討論などを総合的に評価します。
研究報告書:50% 
発表と討論:50%
教科書等 授業内で適宜指示します。
担当者プロフィール 専門はフランス文学、地域文化論。近年では、地方文学と民族主義に関心をもち、19世紀後半から第二次世界大戦終結時までのブルターニュ地方のナショナリズムと文芸運動の関係について、複数の作家・詩人の作品を通して研究しています。著書に『抵抗のブルターニュ』(小鳥遊書房)、『周縁に目を凝らす』(共著、彩流社)、『祈りと再生のコスモロジー』(共著、成文堂)、『二つのケルト』『女性の世紀』『十八世紀フランス文学を学ぶ人のために』(ともに共著、世界思想社)などがあります。
講義に関連する実務経験
課題や試験に対するフィードバック 研究報告書は後日、講評します。
アクティブ・ラーニング プレゼンテーション、ディスカッション
キーワード フランス文学、フランス文化
備考