科目名 情報科学講究Y
単位数 2.0
担当者 准教授 廣門 正行
履修時期 前期
履修対象 1、2、3年次
講義形態 講義
講義の目的 効率・環境・安全などの多様な価値観のもとで調和と協調を図ったシステム技術分野おいて高度な専門的知識・技能・能力を身につける。
到達目標 (1) 課題を正確に理解し、論理的に説明できる。
(2) 課題の内容を適切に把握し、その課題を解決するため、従来の研究結果等を解析、活用することができる。
(3) 従来の研究結果等に基づいた論証を適切に展開でき、適切な結果が導き出せる。
受講要件 特になし。
履修取消の可否
履修取消不可の理由
事前・事後学修 教員より適宜個別に指示する。
講義内容 代数学における考察対象である群・環・体 は既に長い歴史を持つ。現代代数幾何学は20世紀半ばに大きな進展を遂げた代数学の一分野であり、ここでは素イデアルの集合に位相構造を入れたスキーム(概型)を主要な考察対象とし、可換環論、ホモロジー代数を主な道具として幾何学的性質の解明を行う。現在、理論の更なる一般化が進められており、数論を含んだ適用範囲の拡大、より普遍的な理論の構築への検討がなされている。符号理論、グレブナー基底は代数幾何学と情報科学との融合分野に属し、極度に抽象化された理論の具体的問題への応用、また逆に具体的問題へのアプローチ、解決手法に含まれるアイデアを抽象的問題解決への糸口とすることが求められている。この双方向からの視点から研究に関して、研究、講述指導を行う。
期末試験実施の有無 実施しない
評価方法・基準 研究活動と発表により総合的に評価する。
教科書等 教員より適宜個別に指示する。
担当者プロフィール 東京大学大学院数理科学研究科数理科学専攻博士課程終了。博士(数理科学)。平成11年広島市立大学情報科学部助手として着任し、平成19年度より同大学院情報科学研究科講師、令和 2年度同大学院情報科学研究科准教授、現在に至る。
専門分野は代数幾何学、歴史的には既に整備が進んでいる複素代数多様体の分類理論について、定義体を複素数体からより一般の体、環へ広げ、更に普遍的な分類理論へと拡張することが主な研究テーマである。符号理論、グレブナー基底理論に代表される代数幾何学と情報科学との融合分野の講義、演習を担当する。日本数学会、アメリカ数学会、数学教育学会所属。
講義に関連する実務経験
課題や試験に対するフィードバック 教員より適宜個別に指導を行う。
アクティブ・ラーニング
キーワード 代数学、群、 環、 体、代数多様体、スキーム理論、特異点理論、線形誤り訂正符号、グレブナー基底。
備考