科目名 情報通信システム特論
単位数 2.0
担当者 情報工学専攻 准教授 高橋 賢
履修時期 前期
履修対象 1・2年次
講義形態 講義
講義の目的 移動無線通信を題材にして、性能、消費電力、コストなどの評価方法とそれらのトレードオフを説明できる。
到達目標 電波伝搬理論、電波伝搬シミュレーション、電波測定、無線チャネル上の伝送特性、適応変調、固有ビーム伝送、マルチキャリヤ通信、無線信号処理、レーダ、アンテナ、ITS、座標特定、GNSS、および、IoTを論理的に説明できる。
受講要件 本学情報工学科学部授業の「情報理論」の単位が取得済みであること(必須)。他大学または本学他学科から本専攻に進学した学生や、特別な事情のある学生については、個別に事前相談すること。
履修取消の可否
履修取消不可の理由
事前・事後学修 事前学修として、あらかじめ配布される予習資料にて予習を行う。また、事後学修として、予習資料をもとに講義内容を復習し、自ら図書館にある関連図書などにより不明点を解決する。事前学修と事後学修に、それぞれ2時間と1時間を要することが見込まれるが、この要する時間はこれまでの関連自主学修や熱意により変化する。
講義内容 1. イントロダクション
2. 狭帯域電波測定
3. 広帯域電波測定
4. 狭帯域電波シミュレーション
5. 広帯域電波シミュレーション
6. アンテナ
7. 耐マルチパス通信
8. マルチアンテナ通信(MIMO)
9. レーダ
10. 高度交通システム(ITS)
11. コグニティブ無線
12. 衛星測位
13. 緊急無線システム
14. IoTおよびヘルスケア通信
15. まとめ
※授業の順序は変更することがある。
※上記とは別に期末試験を実施する。
期末試験実施の有無 実施する
評価方法・基準 定期試験70%
その他(確認課題、予習復習や授業に取り組む姿勢など)30%
それぞれに対し、上述「科目の到達目標」達成度の素点が次に示す評価内容基準により評点に変換され、広島市立大学大学院情報科学研究科履修規程(以下、履修規程と略す。)に基づき評価される。 すなわち、評価は絶対評価である。秀:科目の到達目標を十分達成し、到達目標を超えた極めて優秀な成果をおさめている。優:科目の到達目標を十分達成している。良: 科目の到達目標を達成している。可:科目の到達目標を最低限達成している。不可:科目の到達目標を達成していない。不可*: 定期試験を受験していない、又は定期試験に代わるレポート課題を提出していない、若しくは出席回数が授業の3分の2に満たない(履修規程第10条3項、および、平成30年12月3日教務委員会決定の広島市立大学成績評価に係るガイドライン)。上述の十分達成とは到達目標の8割を、達成とは7割を、最低限とは6割をそれぞれ指す。 評価は一面的ではなく、履修規程第11条1項に基づき評価ポイントが多面的に設定されている。
教科書等 特になし。
担当者プロフィール 担当者プロフィールについては、https://s-taka.org/ をご覧ください。
研究室:情報科学部棟4階430室
講義に関連する実務経験 1992年4月-1997年3月 株式会社日立製作所(陸上移動無線通信システムの研究開発に従事)
1997年4月-1999年6月 株式会社ワイ・アール・ピー移動通信基盤技術研究所(次世代無線システムの研究開発に従事)
1999年7月-2002年3月 株式会社日立製作所(高速無線アクセスシステムの研究開発に従事)
2002年4月-2005年3月 総務省通信総合研究所(現、国立研究開発法人情報通信研究機構。車両間無線通信システム、次世代無線アクセスシステムの研究に従事)
課題や試験に対するフィードバック 課題などの解説を講義中に実施する。
アクティブ・ラーニング 振り返り
キーワード 移動無線通信、マルチパスの発生と影響、3種の距離変動成分、、セルラ無線電波測定、伝搬損距離特性のデータ処理、電波実験サイト、コックスサウンダー、電波到来波数場所特性、角度広がり、レイトレーシング、評価点摘み取り法、ランダム位相法、特性関数法の電波伝搬への応用、捕捉効果、繰り返しゾーン、アイ開口率の数値評価、ビット誤り率推定、アンテナ理論、パラボラアンテナ、マイクロストリップアンテナ、対数周期アンテナ、RAKE受信、OFDM、耐多重波変調方式、BLAST、E-SDM、正20面体アンテナ、伝送容量、合成ビーム、BER、変調多値数制御、アンテナ遮蔽、レーダ方式、レーダ性能、レーダクラッタ、CFAR、測地系と座標変換、車両間通信の遮蔽特性、コグニティブ無線の概念、行動推定と電波干渉予測、信号検出、差分帯域幅法、位置情報とデータベース、衛星測位の原理、シュードライト、SSR・OSR、RTK、PPP、不稼働率、テレビによる緊急情報伝達、衛星による緊急情報伝達、LPWA、電池電源、心電図、音声通信の不快感軽減
備考 【教職】中専免(数学)