科目名 | システムレベル設計検証特論 | ||
単位数 | 2.0 | ||
担当者 | 情報工学専攻 教授 永山忍、講師 谷川 一哉 | ||
履修時期 | 前期,集中 | ||
履修対象 | 1、2年生 | ||
講義形態 | 講義 | ||
講義の目的 | コンピュータシステムを設計するときのトップダウン設計開発フローを習得する.本講義では大規模なコンピュータシステム設計に対応可能な体系的なトップダウン設計手法を講義や演習を通じて学習する.講義では具体的な設計案件を題材に,仕様書を作成,見直しを繰り返しながら具体的な要求仕様から具体的な詳細仕様書にしていく課程を学習し,体験していく. | ||
到達目標 |
本講義で次の3つの能力を身につける事を目標とする. 1) 新規設計案件に基本設計から取り組む能力, 2) 設計期間短縮に貢献する明確な設計仕様書を作成する能力, 3) 仕様段階でのシステムの不備をデバッグする能力. |
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受講要件 | ハードウェア設計,または,プログラム設計の経験があることが望ましい. | ||
履修取消の可否 | 可 | ||
履修取消不可の理由 | |||
事前・事後学修 |
事前学修として設計するシステムの動作仕様,使われ方,使い方などを各自で熟考すること. 事後学修としては講義時間内の演習だけで作成できなかった課題は,講義時間終了後も続けて完成させることで学修を確かなものにすること. |
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講義内容 |
1.オブジェクト指向開発とは 2.演習:開発基本要件書の作成 3.グループワーク:作成した開発基本要件書の相互チェック 4.要求モデルの説明 5.演習:シナリオ,ユースケース図の作成 6.演習:アクティビティ図,境界インターフェースの作成 7.グループワーク:作成した要求モデルの相互チェック 8.分析モデルの説明 9.演習:クラス図(簡易版)の作成 10.グループワーク:作成したクラス図(簡易版)の相互チェック 11.クラス図(詳細版)の説明 12.演習:作成したクラス図(詳細版)の作成 13.グループワーク:作成したクラス図(詳細版)の相互チェック 14.演習:作成した仕様書の更新 15.まとめ |
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期末試験実施の有無 | 実施しない | ||
評価方法・基準 |
毎回の仕様書の報告と討論により仕様書詳細化の課程を体得しているか否かを確認し, 最終的に提出された仕様書の完成度を持って成績判断の基準とする. 具体的には, (1) 開発基本要件書(20点),(2) ユースケース図(20点),(3) アクティビティ図(20点), (4) 境界インターフェース(10点),(5) クラス図(20点),(6) シーケンス図(20点) の6つの仕様書の合計点110点満点を100点満点に換算し,評価する. |
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教科書等 | 教科書等:適時プリントを配布する. | ||
担当者プロフィール |
担当者らはデジタルシステムに関する実践的な研究を通じ,これまで様々なプロトタイプシステムの設計開発プロジェクトを経験しており,設計開発プロジェクトを成功させる手段としてのシステムの上位設計・設計検証手法に関心を持つ.特にシステムレベル設計はIDEやCADなどの各種設計ツールで行われるのでは無く,ワープロ,表計算ソフト,作図ソフトによる設計仕様書作りで行われると考えている. 授業内容や宿題などに関する、学生の個別学習相談を随時受け付けています。 教員の所在は、学内サイネージ等に掲示されていますので、確認の上、研究室を訪ねてみてください。 [永山 忍] 論理設計を専攻。 研究室: 情報科学部棟4階411室 [谷川一哉] リコンフィギャラブルシステムを専攻。 研究室: 情報科学部棟5階512室 |
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講義に関連する実務経験 | |||
課題や試験に対するフィードバック |
各仕様書は提出前に,講義の発表や講義中の質問により,よりよい仕様書になるようにアドバイスする. また各仕様書の採点結果と総合得点はWebClassにより通知する. |
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アクティブ・ラーニング | PBL, TBL | ||
キーワード | オブジェクト指向開発,開発基本要件書,ユースケース図,アクティビティ図,境界インターフェース,クラス図,シーケンス図 | ||
備考 | [教職] 高専修(情報) |