科目名 情報伝送方式特論
単位数 2.0
担当者 システム工学専攻 准教授 桑田 精一,准教授 神尾 武司
履修時期 前期「第1ターム」
履修対象 1,2年
講義形態 講義
講義の目的 代表的なディジタル情報伝送システムの1つであるディジタル放送を通じて,変復調技術を中心に誤り訂正技術,高能率符号化技術など情報伝送のための基本的な技術を理解する.また,量子効果によるディジタル伝送技術に関する解説を通じて,量子情報についての基本事項を理解する.
到達目標 ディジタル放送のキーテクノロジーである直交周波数分割多重(OFDM)を理解し,ディジタル放送の伝送方式について説明できる.また,量子系における伝送方式に関する基本事項を理解し,その重要性を説明できる.
受講要件 特になし.
履修取消の可否
履修取消不可の理由
事前・事後学修 講義スライドをWebClassにアップロードするので,予習・復習に適宜活用する.
講義内容 第1回 講義概要の説明(神尾,桑田),地上ディジタル放送システムの概要(神尾)
第2回 地上ディジタル放送システムのキーテクノロジー(神尾)
第3回 ディジタル変復調技術:単一キャリヤのディジタル変調方式(神尾)
第4回 OFDM変復調方式@:変調方式(神尾)
第5回 OFDM変復調方式A:マルチパス対策(神尾)
第6回 OFDM変復調方式B:同期技術,増幅時の課題(神尾)
第7回 OFDM変復調方式C:伝送速度,SFN,誤り訂正(神尾)
第8回 前半のまとめ(神尾)
第9回 量子力学の基礎(桑田)
第10回 量子ビット・量子ゲート・量子回路(桑田)
第11回 量子系のエントロピー(桑田)
第12回 量子通信過程と相互エントロピー(桑田)
第13回 量子系の通信方式(桑田)
第14回 量子系の伝送効率(桑田
期末試験実施の有無 実施しない
評価方法・基準 受講態度(10点),レポート等(90点)を積極的に取り組んでいるかどうかにより評価する.これらの合計得点が90点以上で「秀」評価,80点以上で「優」評価,70点以上で「良」評価,60点以上で「可」評価とする.なお,欠席が各パートで3回に達したとき,「欠席」評価とする.
教科書等 参考書:生岩 量久 著 「ディジタル通信・放送の変復調技術」(コロナ社)
参考書:生岩 量久,安 昌俊 共著 「OFDM技術とその適用」(コロナ社)
参考書:ニールセン・ミカエル,チャン・アイザック 著 「量子コンピュータと量子通信」(オーム社)
担当者プロフィール 担当者プロフィール:
神尾:主に,学習理論,最適化手法,放送および通信システムに関する研究に従事.居室:情報科学部棟7階 742研究室.
桑田:主に,量子情報(量子通信,量子計算)に関する研究に従事. 居室:情報科学部棟4階 423研究室.

学生の学習指導・支援体制:
授業内容や宿題などに関する質問および相談は随時受け付けていますが,研究室を訪ねる場合は授業前後の空き時間や電子メールなどで事前にアポイントメントを取るようにしてください.
講義に関連する実務経験
課題や試験に対するフィードバック WebClass を利用した課題提出を行う.
アクティブ・ラーニング
キーワード ディジタル放送,OFDM,量子情報,量子エントロピー
備考