科目名 暗号と情報セキュリティ特論
単位数 2.0
担当者 システム工学専攻 准教授 双紙 正和
履修時期 後期(第3ターム)
履修対象 1, 2年生
講義形態 演習
講義の目的 セキュリティを確保するための基盤技術である暗号理論を学ぶ。そのために、暗号の背景となる整数論等の基礎理論から、暗号の応用に至るまで、一通りの理論と技術を学ぶことを目的とする。
到達目標 暗号の基本的な理論および技術を身につける。
受講要件 情報セキュリティ概論を受講していることが望ましい。
履修取消の可否
履修取消不可の理由
事前・事後学修 事前学修としては、講義予定の内容を教科書で確認し、理解できない点を明らかにしておく。事後学修としては、必ず講義の内容を自分で再度確認する。毎回の講義内容は、それ以前の内容の理解を前提としているので、もし理解できなければ今後の講義内容が理解できなくなる。分からない内容については積極的に教員に質問すること。
講義内容 1. 情報セキュリティと暗号概論
2. 共通鍵暗号
3. 擬似ランダム性
4. メッセージ認証
5. ElGamal暗号
6. DH鍵配送
7. RSA暗号
8. 計算数論
9. 平方剰余型暗号
10. ハッシュ関数
11. ディジタル署名
12. 秘密分散
13. 零知識型認証
14. 楕円曲線暗号
15. 確率的暗号系
期末試験実施の有無 実施しない
評価方法・基準 発表(80%)、授業への積極的参加(20%)により評価する。
教科書等 教科書:
黒澤,尾形.現代暗号の基礎数理 (電子情報通信レクチャーシリーズ).コロナ社.

参考書:
宮地,菊池(編).情報セキュリティ (IT Text).オーム社
H. Delfs and H. Knebl, "Introduction to Cryptography: Principles and Applications", 2nd ed., Springer.
J. Katz and Y. Lindell, "Introduction to Modern Cryptography", 2nd ed., Chapman and Hall.
担当者プロフィール 情報セキュリティに関する研究・教育に従事している。

授業内容に関する質問や相談は随時受けつけますが、居室を訪ねる場合には、授業前後の空き時間や電子メールなどで事前にアポイントメントを取るようにしてください。
講義に関連する実務経験
課題や試験に対するフィードバック 講義や教科書の内容に関して疑問があれば、解説する。
アクティブ・ラーニング
キーワード セキュリティ、暗号、共通鍵暗号、擬似ランダム性、認証、鍵配送、RSA、数論、ハッシュ関数、ディジタル署名、秘密分散
備考 【教職】高専免(数学)