科目名 生物情報処理特論
単位数 2.0
担当者 医用情報科学専攻 准教授 釘宮 章光、医用情報科学専攻 准教授 齋藤 徹、医用情報科学専攻 講師 香田 次郎
履修時期 前期
履修対象 1・2年生
講義形態 講義
講義の目的 生物における情報伝達システムや生体材料についての理解を深め、そのしくみや機能を医療や自動機械システムなどの「ものづくり」へ応用するための基礎的学識の修得を目指す。まず血液、呼吸器について概説し、これを模倣した人工臓器について学習する。また、生物情報あるいは生物の有する機能の「ものづくり」への応用例として、バイオミメティクスやバイオマテリアルについても学ぶ。
到達目標 生物の有する優れた「知恵」や「構造」、「機能」を「ものづくり」の分野に役立てるため、タンパク質や遺伝子などの生物材料と役割、生物における生体防御機構系、情報伝達と制御など、生命現象の基礎を修得し、さらに自主学習調査と発表を通じて生物材料への理解と関心を深める。また、工学的視点から生物反応を理解する。これにより、情報とバイオの重複する分野における問題の認識と整理、調査研究、意見のまとめと発表ができることをめざす。
受講要件 学部において基礎化学、基礎生化学、生物学、分子生物学、生物工学、医科学概論、機械工学、バイオメカニクスを履修していることが望ましい。
履修取消の可否
履修取消不可の理由
事前・事後学修 配布資料の指定範囲を読み、わからない単語等は各自で調べておくこと。事後学習のための課題を課す。
講義内容 T.生体模倣分子とその応用(釘宮)
  1. 情報分子−糖鎖
  2. 分子認識化学
  3. ナノテクノロジー
  4. バイオミメティクス
  5. バイオマテリアル

U.生体分子とその応用(齋藤)
  6. タンパク質の基礎
  7. タンパク質の機能(イオンチャネル,Gタンパク質etc.)
  8. 遺伝情報発現
  9. タンパク質の分子改変
10. タンパク質のde novoデザイン

V.生物機能とその応用(香田)
 11. 化学工学,血液,呼吸
 12. 流動
 13. 熱の移動
 14. 物質の移動
 15. 人工肺の形式,体外式膜型人工肺(ECMO)
期末試験実施の有無 実施しない
評価方法・基準 授業参加度:50%
レポート、講義中の発表・議論など:50%
教科書等 随時資料を配布する。
担当者プロフィール http://www.bio.info.hiroshima-cu.ac.jp/

【学生の学習指導・支援体制について】
授業内容などに関する、学生の個別学習相談を随時受け付けています。教員の所在は、学内サイネージ等に掲示されていますので、確認の上、研究室を訪ねてみてください。
釘宮:630研究室、齋藤:532研究室、香田:632研究室
講義に関連する実務経験
課題や試験に対するフィードバック レポート課題や講義中の発表・議論について、都度あるいは後日解説を行う。
アクティブ・ラーニング ミニッツペーパー(受講票)による振り返り
キーワード 血液、人工臓器、タンパク質、分子認識化学、ナノテクノロジー
備考