科目名 | 美学特講A | ||
単位数 | 2.0 | ||
担当者 | 石谷治寛 | ||
履修時期 | 前期 | ||
履修対象 | 1・2年次 | ||
講義形態 | 演習 | ||
講義の目的 |
近現代の芸術は、社会や個、メディア、都市の発展のなかで変化してきた。美意識や感性は、その中で変化し、造形作家やデザイナーは、その特質を捉えつつ、創造活動のあり方に対して批判的に検討を加えてきた。こうした思索の深化と批判精神の練成に向けて、美学・哲学や芸術理論、ヴィジュアル・カルチャーが提示する課題を認識し、研究を深めていく。 まずはアーティストの映像を通して、創作者がさまざまな専門性をもち社会・制度のなかで制作する存在である事を理解しながら、自分の創作について見直す。調査方法を身につけ、イメージを分析し、読み解き記述するための方法を身につける。 |
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到達目標 |
文献を読みながら文献調査方法、研究計画に必要な語彙力や考え方を身につける。芸術の創作と研究を追求するための美学的問題を理解し、受講生自らの研究の立場から考察を深めることができるようになる。 思考力・判断力・表現力 |
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受講要件 | 日本語もしくは英語の文献購読・発表に意欲があること。 | ||
履修取消の可否 | 可 | ||
履修取消不可の理由 | |||
事前・事後学修 | 美学・哲学的な問題を、自らの創造における探究との関連で考えて、他の文献等で思索を深める。参加者は学期中に発表を担当し、その話題について議論する。発表内容と議論への参加度で成績を評価する。 | ||
講義内容 |
1 Art/Work アトリエと創作者のイメージ 2 美学とは何か?ヴィジュアル・カルチャーとは何か?幅広い研究分野や研究領域 3 誰に向けて制作・発表するのか?生産ー流通ー消費のモデルや制度 4 自己紹介と研究リサーチ計画発表1 5 自己紹介と研究リサーチ計画発表2 6 ヴィジュアル・イメージにおける視線 7 イメージや記号を読み分析する 写真を言葉で記述してみる 8 知覚と身体の心理学 どういう効果を鑑賞者に生むのか 9 素材とテクノロジー どのような工程で制作するのか 10 図書館調査-発表テクストを選ぶ 11 テクスト要約・分析に基づく口頭発表1 12 テクスト要約・分析に基づく口頭発表2 13 テクスト要約・分析に基づく口頭発表3 14 テクスト要約・分析に基づく口頭発表4 15 まとめ ※授業の順序は参加者の研究テーマに応じて変更する。 |
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期末試験実施の有無 | 実施しない | ||
評価方法・基準 | 口頭発表および議論への参加50% 購読文献のサマリー50% | ||
教科書等 |
基本的な用語や調査方法の理解のための参考書として、『ヴィジュアル・カルチャー入門』および『イメージ・リテラシー工房』を参照する。 20世紀美術のさまざまなテーマに関しては、『1900年以後の芸術』(東京書籍)をベースにする。 その他の著作についてはそれぞれの引用文献を参照もしくは受講者の専門と関心に応じて適宜紹介する。 |
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担当者プロフィール | 近代美学と視覚文化に関する研究から、外傷記憶を扱う現代アート、メディア芸術の保存とアーカイブなどを考察。美術手帖などで批評の執筆やインタビュー、展示企画なども行う。著書に『幻視とレアリスム―クールベからピサロへ フランス絵画の再考』(人文書院)。共著に『アートセラピー再考』(平凡社)、共訳にクレーリー『知覚の宙吊り』(平凡社)、『24/7眠らない社会』(NTT出版)など。 | ||
講義に関連する実務経験 | |||
課題や試験に対するフィードバック | 授業中にコメントないしTeamsを活用する。 | ||
アクティブ・ラーニング | |||
キーワード | 美学、感性論、芸術理論、美術史、デザイン、精神分析、認知科学、環境 | ||
備考 |