科目名 美術史特講(日本)B
単位数 2.0
担当者 准教授 城市 真理子
履修時期 後期
履修対象 1・2年
講義形態 講義
講義の目的 「日本美術史」(中世〜近世初期)を対象とし、絵画・工芸の通史について、毎回、各回のテーマごとにパワーポイントによって各回のテーマごとに主な作品について学び、課題を行う。時代もジャンルも横断した造形の特質や関係を学ぶ。
また、日本美術の用語・概念、主題と表現技法、時代による様式の変化などの基本的な知識を確認する。
授業と関連して出される課題について発表を行うことで、自ら調べ、考え、伝える能力を高める。
到達目標   中世から近世初期の絵画史を多角的に学ぶことで、より深く美術作品を解釈することができるようになる。
受講要件  展覧会鑑賞の小レポート作成のため、入館料(500〜1000円程度)等が必要な場合がある。
履修取消の可否
履修取消不可の理由
事前・事後学修 美術の展覧会の鑑賞・美術関係の読書を日頃から積極的におこない、美術作品を見る目や知識を養うことを勧めている。
作品分析ワークシートやWebClassに提出する課題が事前・事後学修となっている(30分〜1時間程度)。
講義内容 1   講義概要/狩野永納『本朝画史』にみる中世近世絵画の見取り図
2 美術のある場所と価値づけの歴史
3 絵画の形状と表現(1)―絵巻・画巻・掛軸
4 絵画の形状と表現(2)―障壁画・屏風絵
5 絵画の形状と表現(3)―絵巻・図巻・画帖・扇面画
6 言葉と絵画(1)―葦手・留主模様・見立て 物語絵・説話画
7 言葉と絵画(2)―言葉のイメージ・文字のイメージ
8 言葉と絵画(3)―賛のある絵、詩画軸と肖像画
9 主題と表現(1)中世の女性表象―忌まわしきものと聖なるもの
10 主題と表現(2)近世・近代の女性表象―忌まわしきものと聖なるもの
11 主題と表現(3)人の姿・人のことば
12  発表とディスカッション(1)形状と表現
13  発表とディスカッション(2)言葉と美術
14  発表とディスカッション(3)主題と表現
15  作品の見学

※一部の順番や内容の変更がありうる。
期末試験実施の有無 実施しない
評価方法・基準 @期末レポート 30%
 正確な情報に基づき論理的整合性がある内容であること。
 自分の意見と他者の意見を明瞭に区別していること。
 作品名や注・参考文献等、レポートとしての形式が整っていること。
A授業期間中に課す小レポート・課題・小テスト等の平常点で評価する。70%
 (1)webclassの課題で美術史の基礎概念・用語が理解できている。
 (2)研究発表・課題ワークシートの完成度。
教科書等 辻惟雄『日本美術の歴史』(東京大学出版会,2005年)を参考書とする。その他の参考書等は授業資料中で紹介する。また、授業用プリントをwebclassで配布する。
担当者プロフィール  日本美術史、特に中世・近世絵画を専門とする。博物館・美術館学芸員として、古美術は幅広いジャンルを扱ってきた経験がある。
研究室:国際学部棟6階 630研究室
講義に関連する実務経験 博物館学芸員経験があり(約10年)、国指定文化財取り扱い責任者となれる資格を持つ。特に古美術資料(絵画・工芸・茶道具等)の保存科学・展示取り扱い及び博物館の業務・運営について知悉している。
課題や試験に対するフィードバック WebClassでの課題等について講義中にコメント・解説。発表時のディスカッションでのコメント。
アクティブ・ラーニング PBL 調査活動 プレゼンテーション ジグソー フィールドワーク 振り返り
キーワード 日本美術 襖絵 屏風 絵巻 室町時代 桃山時代 江戸時代 絵画 工芸 図像 イメージと意味
備考 一部、特別講師による講義や見学が入ることがある。授業内容の順番が変更になることがある。補講、その他、状況によっては、一部オンラインで行う事がある。
講義に関連する連絡は、WebClassのメールでおこなうので、見落とさないようにすること(重要)。