科目名 日本画研究T
単位数 8.0
担当者 教授 今村雅弘  /准教授 荒木亨子
履修時期 通年
履修対象 博士前期課程絵画研究 日本画1年
講義形態 実習
講義の目的 課題:日本画制作、人体デッサン、技法材料研究、展示演習
・学部で修得した基礎研究を発展させるべく30号から150号程度の作品制作を、年間5〜6点以上行う。
・前期、後期共に人体デッサン期間を設け、造形性、構成力の修練を図る。
・素材、技法、材料について研究する。
・後期に個展形式での展示演習を行い、展示空間による表現方法の違い、作品発表の基礎的な技術と展
示空間における構成について学ぶ。
到達目標 学生は日本画制作を主体とするカリキュラムのなかで、表現、技法及び材料の理解と造形感覚を修得する。
日本画制作を通して現代における個性的な創造力の醸成を図るとともに精神性の大切さを学ぶ。
受講要件 博士前期課程絵画研究 日本画研究Aに所属する学生であること。
履修取消の可否
履修取消不可の理由 必修科目のため
事前・事後学修 研究計画を良く検討し、デッサン・スケッチ等制作の準備を怠らないこと。
講義内容 前期 
日本画制作
 ・2年間の研究計画書に基づいてエスキースを作成し、担当教員と個別に検討する。
  決定した方針に基づいて以下の課題を制作し過程を確認、検討を重ね完成し、講評を行う。

課題1 
1 素描 ・デッサン  

課題2 日本画異基底材制作(30号程度)
※材料研究 通常使用する基底材と違う素材で制作する。(絹本、板絵彩色等)
2制作計画【下図、基底材選定 等】 、制作準備【パネル、基底材、描画材 等】 
3日本画制作(小下図、大下図)【技法・材料研究、造形性、表現力についての研究】
4日本画制作(彩色)【技法・材料研究、造形性、表現力についての研究】
5日本画制作(彩色)【技法・材料研究、造形性、表現力についての研究】
  講評会 【作品プレゼンテーション、客観的な自己作品評価の研究】

課題3  日本画異基底材制作(50号程度)
 ※材料研究 通常使用する基底材と違う素材で制作する。(絹本、板絵彩色等)
6  素描 ・デッサン 制作計画【下図、基底材選定 等】 、制作準備【パネル、基底材、描画材 等】 
7  日本画制作(小下図、大下図)【技法・材料研究、造形性、表現力についての研究】
8  日本画制作(彩色)【技法・材料研究、造形性、表現力についての研究】
9  日本画制作(彩色)【技法・材料研究、造形性、表現力についての研究】
   講評会 【作品プレゼンテーション、客観的な自己作品評価の研究】
 
課題3 日本画制作(100号以上)
11 素描 ・デッサン  制作計画【下図、基底材選定 等】 、制作準備【パネル、基底材、描画材 等】 
12 日本画制作(小下図、大下図)【技法・材料研究、造形性、表現力についての研究】
13 日本画制作(転写、骨描)【技法・材料研究、造形性、表現力についての研究】
14 日本画制作(彩色)【技法・材料研究、造形性、表現力についての研究】
15 日本画制作(彩色)【技法・材料研究、造形性、表現力についての研究】
   講評会 【作品プレゼンテーション、客観的な自己作品評価の研究】
   1日公開展示

後期 
・前期の研究内容及び課題作品をふまえ、研究テーマを検討しながら以下の制作を行う。
・制作過程を確認、検討を重ね完成し、講評を行う。
・人体デッサン
・墨による日本画制作
・四曲屏風の日本画制作
・講評はB研究室の教員、学生と合同で研究会を行う。
・展示演習 

課題4 
16 素描 ・デッサン  

課題5 墨による日本画制作(100号以上)
17 素描 ・デッサン  制作計画【下図、基底材選定 等】  制作準備【パネル、基底材、描画材 等】 
18 日本画制作(小下図、大下図)【技法・材料研究、造形性、表現力についての研究】
19 日本画制作(彩色)【技法・材料研究、造形性、表現力についての研究】
20 日本画制作(彩色)【技法・材料研究、造形性、表現力についての研究】
21 日本画制作(彩色)【技法・材料研究、造形性、表現力についての研究】
22 日本画制作(彩色)【技法・材料研究、造形性、表現力についての研究】
   講評会 【作品プレゼンテーション、客観的な自己作品評価の研究】

課題6 展示演習 本学資料館を使用した実践的な展示演習
23 展示計画【資料館下見、使用機材下見、展示形態検討】
   展示【作品選定、テーマ設定、リーフレット・DM等検討、展示実習】
   講評会 【展覧会・作品プレゼンテーション、客観的な自己作品評価の研究】

課題7 四曲屏風の日本画制作
24 素描 ・デッサン     制作計画【下図、基底材選定 等】 、制作準備【パネル、基底材、描画材 等】 
25 日本画制作(小下図、大下図)【技法・材料研究、造形性、表現力についての研究】
26 日本画制作(彩色)【技法・材料研究、造形性、表現力についての研究】
27 日本画制作(彩色)【技法・材料研究、造形性、表現力についての研究】
28 日本画制作(彩色)【技法・材料研究、造形性、表現力についての研究】
29 日本画制作(彩色)【技法・材料研究、造形性、表現力についての研究】
30 日本画制作(彩色)【技法・材料研究、造形性、表現力についての研究】
   講評会 【作品プレゼンテーション、客観的な自己作品評価の研究】
期末試験実施の有無 実施しない
評価方法・基準 通常実習中の取り組み姿勢、理解度、成果を実習の各段階ごとにチェックし評価の基準とする。提出作品により造形力、表現技術の到達度を点数化し評価する。実習を通して観察力と基礎的な表現技術を習得し、作品提出する事を単位取得(可)の条件とする。さらに作品に感性の豊かさや表現の的確さが認められるものを(良)、優れたものを(優)、特に優れたものを(秀)とし、授業参加度10%実技80%プレゼンテーション10%で評価する。
教科書等 個別指導の中で必要に応じて担当教員が提示。
担当者プロフィール 今村雅弘 一般社団法人創画会会員   /荒木亨子 一般社団法人創画会会員
講義に関連する実務経験
課題や試験に対するフィードバック 各課題完成時に講評会を行う。
アクティブ・ラーニング PBL・プレゼンテーション
キーワード 日本画 異素材 展示演習
備考