科目名 創作総合研究T
単位数 2.0
担当者 教授 吉田幸弘、他 博士後期課程実技系指導教員
実技系教員は、学生の研究領域のテーマに応じて、分担または合同で実技制作の研究指導を行う。
履修時期 通年
履修対象 1年
講義形態 実技
講義の目的 芸術家、デザイナー、芸術研究者としての自律的で独創的な創造的制作を行うための高度な創作能力を獲得する。
それぞれの専門領域における創作研究の歴史と成果に基づいた、先駆的な創作研究を行う。
到達目標 自身の創作活動と作品に対し客観性をもって分析し、芸術やデザインの世界的動向を視野に捉えながら、独自の芸術感と表現方法の確立を目指す。
受講要件 「創作総合研究U」の指導のための前提となる研究である。
博士学位(芸術)取得へに向け、研究の専門領域を絞り込んでいること。
履修取消の可否
履修取消不可の理由 必修科目であるため
事前・事後学修 高次元の制作研究が行えるよう、資料による調査、展覧会視察等を常に心掛けるようにする。
事後学修として、展覧会、アートプロジェクト等を通じた作品の発表を積極的に行い、自身の創作活動の意義や評価を社会に求める機会を設ける。
講義内容 通年30回の授業計画は、受講者の研究計画に沿って主指導教員及び副指導教員が設定する。そのため受講者は指導教員と研究方針に関する十分な個別ミーティングを定期的に行うこと。
第1回 研究計画検討(研究方針についての個別ミーティング、参考資料による説明)
第2回 研究計画検討(研究内容についての個別ミーティング)
第3回 研究計画検討(研究内容についての個別ミーティング)
第4回 研究計画検討(研究スケジュール調整)
第5回 研究計画決定
第6回 調査、研究(参考資料調査、作品創作)
第7回 調査、研究(参考資料調査、作品創作)
第8回 プレゼンテーション・個別ミーティング(進捗状況確認)
第9回 研究の推進(参考資料調査、作品創作)
第10回 研究の推進(参考資料調査、作品創作)
第11回 プレゼンテーション・個別ミーティング(進捗状況確認)
第12回 研究の推進(作品創作)
第13回 研究の推進(作品創作)
第14回 研究の推進(作品創作)
第15回 プレゼンテーション、中間講評
第16回 研究の推進(参考資料調査、作品創作)
第17回 研究の推進(作品創作)
第18回 プレゼンテーション・個別ミーティング(進捗状況確認)
第19回 研究の推進(参考資料調査、作品創作)
第20回 研究の推進(作品創作)
第21回 研究の推進(作品創作)
第22回 プレゼンテーション・個別ミーティング(進捗状況確認)
第23回 研究の推進(作品創作)
第24回 研究の推進(作品創作)
第25回 研究の推進(作品創作)
第26回 プレゼンテーション・個別ミーティング(進捗状況確認)
第27回 研究の推進(作品創作)
第28回 研究の推進(作品創作)
第29回 研究の推進(作品創作)
第30回 プレゼンテーション、最終講評

〔絵画領域〕
(日本画研究分野)
日本画の伝統技法及び材料等の理解をより一層深め、個性的な創造力の育成と精神性の確立に向けて指導する。
○将来にわたる自主的研究、制作活動の礎となるテーマの深化とこれに必要な技法、表現能力向上のための研究手法獲得を目指して指導を行うとともに、日本画研究全体の監修を行う。。(今村教授)
○古典研究及び日本画制作の材料、技法、表現についてより専門的な指導をする。(前田准教授)
○各自の個性に沿う日本画研究や日本画表現、独自の絵画表現の探求について指導する。(荒木准教授)

(油絵研究分野)
西欧絵画の根底にある写実精神を基盤に、油絵の技法及び材料の理解をより一層深め、高度な創造的制作の資質を養成するための指導を行う。
○自己の創作に必要な理念を確立することを目標に課題を設定する。(森永教授)
○時代の流れを長い時間軸で認識し、既成概念に囚われない創造性の基本を研究する。(志水准教授)
○版表現を中心とした絵画的思考、及びそれに伴う技術の指導を行う。(釣谷准教授)
○流行におもねることなく、旧弊の価値観にもとらわれない造形的思考を促し、自己の絵画表現を見つめる手段を考えさせる。(石黒准教授)

〔彫刻領域〕
塑造、木彫、石彫、金属、ミクストメディア及びセラミックスなどの、専門的な素材研究と空間における造形表現の研究を通じて、高度な造形力及び造形理論を養う。
○ミクストメディア及びセラミックスを中心に、理論系教員との連携を図りつつ、作品制作とその理論的研究の指導を行うとともに、彫刻領域全体の監修を行う。(チャールズ・ウォーゼン教授)
○金属を中心に複数素材を組み合わせたミクストメディア彫刻を中心に、彫刻創作の伝統に基づいた新たな造形表現を指導する。(伊東教授)
○木彫、塑像の基本的な技術指導を行うと共に、それらの技術を生かした現代彫刻としての造形研究の指導を行う。(田中准教授)

〔造形計画領域〕
〈デザイン〉
技術革新や表現メディアの進展に対応した、より高度で多様な表現について、各専門分野との連携を保ちつつ、研究指導を行う。
(視覚造形研究分野)
○現代社会または将来社会に必要とされる、新しいビジュアルコミュニケーションのデザインについて指導する。(納島教授)(中村准教授)
(立体造形研究分野)
○プロダクトデザイン、立体造形分野を中心に人間生活の中でのモノのありようを考察し、研究指導を行う。(吉田教授)
(映像メディア造形研究分野)
○映像メディア造形分野、特に映像制作表現における技法的取り組みを、その歴史的観点から考察し、その表現展開の研究指導を行う。(笠原教授)

〈工芸〉
実材系分野である工芸において培われてきた、わが国独自の表現方法の修得と素材研究及び新たな表現方法について研究指導を行う。
(金属造形研究分野)
○金属造形分野を中心に材料と技法について理解を深めさせ、学生の研究テーマに沿った造形に役立つよう指導する。(永見教授)
○金属造形分野を中心に、金属材料の多様性を歴史的視点から研究・考察し、新たな金属表現の可能性を見出し、独創的な表現研究に繋がるよう研究指導を行なう。(内堀准教授)
(染織造形研究分野)
○染織文化の多様性を歴史的観点から考察し、その表現方法のさらなる可能性を模索し、現代的創作作品への展開を導く。(倉内教授)
○染織造形における新しい分野の創造と発展を求めて、伝統的な染織技術を基盤とした独自の造形表現を展開できるよう研究指導を行う。(野田准教授)
(漆造形研究分野)
○漆造形制作全般を主とした研究を行う。歴史、技術等とともに、現代における表現方法を探究するよう指導する。(大塚教授)

(現代表現研究分野)
○現代美術におけるコンセプトとプレゼンテーションの方法を指導する。
期末試験実施の有無 実施しない
評価方法・基準 提出作品80%、
提出資料15%、
最終プレゼンテーション15%
教科書等 必要に応じて提示、配布する。
担当者プロフィール 教授 吉田 幸弘【車メーカーで5年間カーデザイン関連の業務を行う】研究室:芸術学部棟3階345研究室
研究室:芸術学部棟3階 345研究室

講義に関連する実務経験
課題や試験に対するフィードバック 個別ミーティング、講評会
アクティブ・ラーニング PBL、プレゼンテーション、調査活動
キーワード 独創的創作活動
備考