科目名 領域横断特別研究
単位数 2.0
担当者 教授 伊東敏光、各主指導教員(教授 今村雅弘、准教授 前田力、准教授 荒木亨子、教授 志水児王、准教授 石黒賢一郎、准教授 釣谷幸輝、教授 チャールズ ・ウォーゼン)他 博士後期課程実技系指導教員 、
履修時期 通年
履修対象 芸術学研究科博士後期課程1・2年次
講義形態 演習
講義の目的 この研究では、実技系と理論系の教員が共同で研究指導にあたる。学生の研究志向に応じて、絵画研究、彫刻研究、造形計画研究、現代表現研究、理論研究を横断して研究を行うものである。研究にあたっては、絵画領域(日本画・油絵)、彫刻領域、造形計画領域(視覚・立体・映像メディア・金属・染織・漆・現代表現)の中から、学生の専門領域、研究分野と異なる研究領域、研究分野を選択し、希望する担当教員の指導を受けて研究を進める。
指導は受入先の教員が中心となって行なっていくが、中間発表2回、最終報告会は、関係教員全員が参加し意見交換を行なうことで、幅広い知見と創作能力の獲得を目指す。
到達目標 受講生が専門領域外での横断的研究を行なうことで、新たな体験から生まれる思考性や創造性を引出し、各自の研究を展開していくための応用力を身に付ける。
受講要件 横断先の教員と事前に相談の上、研究内容の確認と了解を確実に取っておくこと。
また、所属研究分野の主指導教員とも事前に確認と了解を取っておくこと。
履修取消の可否
履修取消不可の理由 必修科目のため
事前・事後学修 横断先の教員と事前に研究計画を確認、調整を行なった上で充分な事前学習、調査をする。
主体的に研究を進め、担当教員の指導を積極的に受け、効率よく研究を進めるようにする。
他の学生の研究に対しても興味をもち、相互の研究について積極的に意見交換を行なうようにする。
研究過程、成果を詳細にまとめ、各自の研究の展開に繋げられるようにする。
講義内容 1    横断先での研究計画の検討、調整発表、横断先での講義,調査、研究の推進
2    横断先での研究計画の検討
3    横断先での研究計画の検討
4    横断先での研究計画の発表(合同中間発表)
5    調査、研究
6    調査、研究
7    調査、研究
8    調査、研究、個別ミーティング
9    調査、研究
10   調査、研究
11   調査、研究
12   調査、研究 
13   調査、研究
14   調査、研究 個別ミーティング
15   研究途中経過発表(合同中間発表)
16   研究 個別ミーティング
17   研究
18   研究
19   研究
20   研究
21   研究 個別ミーティング
22   研究
23   研究
24   研究
25   研究
26   研究
27   研究 個別ミーティング
28  研究成果発表(合同最終発表)
29  まとめレポート作成
30  まとめレポート作成
19?29 研究の推進
30    研究成果発表(合同最終発表)

【実技系】
〔絵画領域〕
(日本画研究分野)
日本画の伝統技法及び材料等の理解をより一層深め、個性的な創造力の育成と精神性の確立に向けて指導する。
○将来にわたる自主的研究、制作活動の礎となるテーマの深化とこれに必要な技法、表現能力向上のための研究手法獲得を目指して指導を行うとともに、日本画研究全体の監修を行う。。(今村教授)
○古典研究及び日本画制作の材料、技法、表現についてより専門的な指導をする。(前田准教授)
○各自の個性に沿う日本画研究や日本画表現、独自の絵画表現の探求について指導する。(荒木准教授)

(油絵研究分野)
西欧絵画の根底にある写実精神を基盤に、油絵の技法及び材料の理解をより一層深め、高度な創造的制作の資質を養成するための指導を行う。
○自己の創作に必要な理念を確立することを目標に課題を設定する。(森永教授)
○時代の流れを長い時間軸で認識し、既成概念に囚われない創造性の基本を研究する。(志水准教授)
○版表現を中心とした絵画的思考、及びそれに伴う技術の指導を行う。(釣谷准教授)
○流行におもねることなく、旧弊の価値観にもとらわれない造形的思考を促し、自己の絵画表現を見つめる手段を考えさせる。(石黒准教授)

〔彫刻領域〕
塑造、木彫、石彫、金属、ミクストメディア及びセラミックスなどの、専門的な素材研究と空間における造形表現の研究を通じて、高度な造形力及び造形理論を養う。
○ミクストメディア及びセラミックスを中心に、理論系教員との連携を図りつつ、作品制作とその理論的研究の指導を行うとともに、彫刻領域全体の監修を行う。(チャールズ・ウォーゼン教授)
○金属を中心に複数素材を組み合わせたミクストメディア彫刻を中心に、彫刻創作の伝統に基づいた新たな造形表現を指導する。(伊東教授)
○木彫、塑像の基本的な技術指導を行うと共に、それらの技術を生かした現代彫刻としての造形研究の指導を行う。(田中准教授)

〔造形計画領域〕
〈デザイン〉
技術革新や表現メディアの進展に対応した、より高度で多様な表現について、各専門分野との連携を保ちつつ、研究指導を行う。
(視覚造形研究分野)
○現代社会または将来社会に必要とされる、新しいビジュアルコミュニケーションのデザインについて指導する。(納島教授)(中村准教授)
(立体造形研究分野)
○プロダクトデザイン、立体造形分野を中心に人間生活の中でのモノのありようを考察し、研究指導を行う。(吉田教授)
(映像メディア造形研究分野)
○映像メディア造形分野、特に映像制作表現における技法的取り組みを、その歴史的観点から考察し、その表現展開の研究指導を行う。(笠原教授)

〈工芸〉
実材系分野である工芸において培われてきた、わが国独自の表現方法の修得と素材研究及び新たな表現方法について研究指導を行う。
(金属造形研究分野)
○金属造形分野を中心に材料と技法について理解を深めさせ、学生の研究テーマに沿った造形に役立つよう指導する。(永見教授)
○金属造形分野を中心に、金属材料の多様性を歴史的視点から研究・考察し、新たな金属表現の可能性を見出し、独創的な表現研究に繋がるよう研究指導を行なう。(内堀准教授)
(染織造形研究分野)
○染織文化の多様性を歴史的観点から考察し、その表現方法のさらなる可能性を模索し、現代的創作作品への展開を導く。(倉内教授)
○染織造形における新しい分野の創造と発展を求めて、伝統的な染織技術を基盤とした独自の造形表現を展開できるよう研究指導を行う。(野田准教授)
(漆造形研究分野)
○漆造形制作全般を主とした研究を行う。歴史、技術等とともに、現代における表現方法を探究するよう指導する。(大塚教授)

(現代表現研究分野)
○現代美術におけるコンセプトとプレゼンテーションの方法を指導する。

【理論系】
芸術創作の横断的試みに対して理論的側面から研究指導を行う。
○東洋・日本美術の古典的な芸術論や作品を、各自の制作にどのように応用・反映させうるかについて、必要な知識を得られるよう指導する。(城市准教授)
○領域横断的に展開する現代美術の歴史を理解した上で、理論的な問題関心を作品制作にどのように活かすのかを学ぶことができるように指導する。(石松准教授)
期末試験実施の有無 実施しない
評価方法・基準 2回の中間発表と最終の成果報告会そして報告書の提出を課している。いずれも主担当教員、領域横断先教員等の参加による合同の発表会の形をとっており、中間発表での研究過程の内容及び最終の研究成果発表、研究報告書の内容をもって評価する。
教科書等 必要に応じて、横断先教員より資料の配布,参考図書等の紹介がある。
担当者プロフィール 芸術学研究科長:伊東敏光
専門領域は金属を中心としたミクストメディアの彫刻である。素材は表現対象によって金属、石、木、ブラスチック等から選択し組み合わせる場合が多いが、一貫して自然の形態から抽出したフォルム(形)を研究し、その造形化と彫刻表現の可能性を追求している。
研究室:芸術学部棟5階 540研究室
講義に関連する実務経験
課題や試験に対するフィードバック 個別ミーティング
中間発表(2回)
最終報告会
アクティブ・ラーニング PBL、プレゼンテーション、調査活動、振り返り
キーワード 領域横断、博士後期課程1、2年
備考 新型コロナ感染症対策を徹底しながらの対面授業を予定していますが、
今後の状況によりオンライン授業に移行する可能性があります。