科目名 | 美学特講 | ||
単位数 | 2.0 | ||
担当者 | 石谷治寛 | ||
履修時期 | 通年 | ||
履修対象 | 1・2年次 | ||
講義形態 | 演習 | ||
講義の目的 |
最新の芸術理論や思想書および現代の展覧会カタログを読み進めて、用語や概念の議論を深め、自らの創作や研究に活かす。 それぞれの研究に関する英語や日本語のテクストを中心に、講師と相談のうえ持ち寄り読み進めるが、適宜、論考で引用される邦訳書やそれぞれの著者の論考などをあわせて触れていく。著者の関心としては欧州で2年に1回行われるマニフェスタ・ビエンナーレがあり、ここで扱われているテーマを参照にする。 こちらであらかじめ用意しているテーマとしては、アート&デザインと公共性、人新世の時代のエコロジー、現在のポストインターネット、記憶とトラウマをテーマにした文献、および、マニフェスタ・ビエンナーレやドクメンタなどの国際芸術展カタログなど。 |
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到達目標 | 芸術の創作と研究を追求するための美学的問題を理解し、受講生自らの研究の立場から「思考力・判断力・表現力」を深めることができるようになる。外国語の文献を読んでそれを咀嚼し、議論する能力。 | ||
受講要件 | 積極的に英語の文献を読み、日本語で議論する意欲。開講日時は参加者と相談して決めるのでihal@hiroshima-cu.ac.jpに参加希望を連絡してください。 | ||
履修取消の可否 | 可 | ||
履修取消不可の理由 | |||
事前・事後学修 | 美学・哲学的な問題を、自らの創造における探究との関連で考えて、他の文献等で思索を深める。少人数のゼミ形式で行うが、外国語理解のための辞書やツールを積極的に活用しながら議論に参加することが求められる。基本的には気軽な雰囲気で進めていきます。 | ||
講義内容 |
各講義で文献を読み検討・議論を加えていく。 1. イントロダクション 自己紹介と関心のあるテーマの共有 2. エコゾフィーと芸術。人新世とは、認知資本主義とは? 3. マニフェスタ・ビエンナーレ@ 4. マニフェスタ・ビエンナーレA 5. マニフェスタ・ビエンナーレB 6. アート&デザインと公共性@ 7. アート&デザインと公共性A 8 アート&デザインと公共性B 9. 人新世の時代のエコロジー@ 10. 人新世の時代のエコロジーA 11. 現在のポストインターネット@ 12. 現在のポストインターネットA 13. 記憶とトラウマ@ 14. 記憶とトラウマA 15. まとめ ※授業の順序は変更することがある。 |
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期末試験実施の有無 | 実施しない | ||
評価方法・基準 | 担当箇所の予習の発表50% 授業の議論への貢献50% | ||
教科書等 |
テクストは各自持ち寄ったものを読み進めることもあるが、以下はこちらからの候補 T.J.Demos, Decolonizing Nature: Contemporary Art and the Politics of Ecology, Sternberg Press, 2016 The Supermarket of Images, Gallimard, 2020 Omar Kholeif, Art in the age of anxiety, 2021 講義のなかでプリントやPDFを配付する。 |
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担当者プロフィール | 近代美学と視覚文化に関する研究から、外傷記憶を扱う現代アート、メディア芸術の保存とアーカイブなどを考察。美術手帖などで批評の執筆やインタビュー、展示企画なども行う。著書に『幻視とレアリスム―クールベからピサロへ フランス絵画の再考』(人文書院)。共著に『アートセラピー再考』(平凡社)、共訳にクレーリー『知覚の宙吊り』(平凡社)、『24/7眠らない社会』(NTT出版)など。 | ||
講義に関連する実務経験 | |||
課題や試験に対するフィードバック | 授業中にコメントないしTeamsを活用する。 | ||
アクティブ・ラーニング | |||
キーワード | 美学、感性論、芸術理論、美術史、エコロジー、認知資本主義、人新世、ポストインターネット、環境、トラウマ、記憶文化 | ||
備考 | 博士後期課程以外の学生で、英語の文献に親しみたい聴講希望者の参加を歓迎する。希望者は事前に担当者に連絡すること。 |