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広島市立大学 
国際学部 
国際学科 

准教授 
柿木 伸之 
カキギ ノブユキ 
Kakigi Nobuyuki 

 

経歴
上智大学文学部哲学科助手  1998/04/01-2001/03/31 
上智大学文学部哲学科非常勤講師  2001/04/01-2002/03/31 
立正大学文学部非常勤講師  2001/04/01-2002/03/31 
広島市立大学国際学部講師  2002/04/01-2007/03/31 
日本赤十字広島看護大学看護学部非常勤講師  2004/04/01-2015/09/30 
広島市立大学国際学部准教授  2007/04/01-現在 
広島大学教養科目非常勤講師  2009/04/01-2016/03/31 
広島都市学園大学看護学部非常勤講師  2009/04/01-2016/03/31 

学歴
上智大学  文学部  哲学科  1993/03  卒業 
上智大学  大学院哲学研究科  哲学研究科  博士  1998/03  単位取得満期退学 

学位
修士  上智大学  1995/04 
博士  上智大学  2014/03/31 

研究分野
哲学 
美学・芸術諸学 

研究キーワード
哲学 
美学 

著書
『忘却の記憶 広島』  東琢磨、仙波希望、川本隆史(編)  「記憶する言葉へ──忘却と暴力の歴史に抗して」を寄稿:224〜249頁  月曜社  2018/10/03  987-4-86503-065-5  URL  「記憶する言葉へ──忘却と暴力の歴史に抗して」と題し、聞く耳を持たないかたちで「ヒロシマ」を「発信」し、「平和」を訴える身ぶりのうちにある権力への同一化を問題にしたうえで、それを内側から乗り越える可能性を、「歴史」による忘却に被われた場所から記憶を細やかに掘り起こす詩的言語のうちに探る。その際に、ヴァルター・ベンヤミンの言語論を参照しつつ、パウル・ツェランと原民喜の詩作を検討する。 
メルロ゠ポンティ哲学者事典別巻──現代の哲学・年表・総索引  加賀野井秀一、伊藤泰雄、本郷均、加國尚志監修  大項目:ヴァルター・ベンヤミン(74〜93頁)  白水社  2017/11/24  9784560093146  URL  『メルロ゠ポンティ哲学者事典』別巻の大項目として、ヴァルター・ベンヤミンの生涯と思想をコンパクトに紹介する。1917年の「来たるべき哲学のプログラムについて」における経験への問いを出発点としつつ、言語哲学、美学、そして歴史哲学から「哲学者」としてのベンヤミン像に迫る。 
細川俊夫 音楽を語る──静寂と音響、影と光  柿木伸之  全376頁  アルテスパブリッシング  2016/12/12  978-4-86559-154-5  URL  2012年にドイツで出版された作曲家細川俊夫と音楽学者ヴァルター゠ヴォルフガング・シュパーラーの対談書„Toshio Hosokawa — Stille und Klang, Schatten und Licht: Gespräche mit Walter-Wolfgang Sparrer“ (Hofheim: Wolke) の日本語版。現代を代表する作曲家細川俊夫がその半生とともに、創作と思索の軌跡を語った対談書であるが、細川の作曲活動の全体に見通しを与えながら、その音楽の核心にあるものを浮かび上がらせる、本格的な細川俊夫論でもある。一書にまとまった評論としては世界初となる。日本語版には、作曲家自身による新たな序文、豊富な写真や譜例の他、2016年前半までの年譜、作品目録、ディスコグラフィを収録。 
『続・ハイデガー読本』  秋富克哉、安部浩、森一郎(編集)、柿木伸之他  24「ブロッホ、ローゼンツヴァイク、ベンヤミン──反転する時間、革命としての歴史」:229〜236頁  法政大学出版局  2016/05/06  978-4-588-15077-7  ブロッホ、ローゼンツヴァイク、ベンヤミンという三人のユダヤ系の思想家と、初期のハイデガーの時間論と歴史論を照らし合わせ、ユダヤ系の思想家たちが構想する「救済」と結びついた歴史の理論と、『存在と時間』の「歴史性」の概念に最初の結実を見ることになるハイデガーの歴史論との差異を見通す視座を探る。 
平和と安全保障を考える事典  広島市立大学広島平和研究所(編)  202、287〜88、552、601〜2ページ  法律文化社  2016/03/20  978-4-589-03739-8  マルクス主義、国際共産主義運動、プロレタリア独裁、失地回復主義の項目を執筆 
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論文
(MISC)総説・解説(その他)  単著  閾を開く声──青木涼子の謡の展開によせて  柿木伸之  東京文化会館「現代音楽と能〜くちづけ」プログラム  東京文化会館  17-18  2019/03/09  URL  東京文化会館主催の演奏会「現代音楽と能〜くちづけ」プログラムのための解説的なエッセイ。現代音楽と協働しながら、彼岸と此岸の閾を開き、うたう可能性を開拓し続けている能アーティスト青木涼子の活動を、2017年12月1日にパリで行われた細川俊夫の《二人静》の初演を含めて紹介する。 
(MISC)総説・解説(その他)  単著  手つきと身ぶり──広島で『月夜釜合戦』を『山谷──やられたらやりかえせ』とともに観て  柿木伸之  批評新聞CALDRONS  批評新聞「CALDRONS」編集部  2, 1-2  2019/03/06  URL  2018年1月13日、ドキュメンタリー映画『山谷──やられたらやりかえせ』の監督の一人山岡強一の命日に、この映画と『月夜釜合戦』を観たのを踏まえ、後者を前者に対する応答と捉えるとともに、両者の対照を指摘し、佐藤零郎監督の劇映画『月夜釜合戦』の独特の特徴を浮き彫りにする映画評。とくにその時折中断する時間の強度に着目し、そこに浮かび上がる権力の視線から逃れていく身ぶりの特徴を論じた。 
研究論文(学術雑誌)  単著  天使の変貌──ベンヤミンにおける言語と歴史をめぐる思考の像  柿木伸之  『ナマール』  神戸・ユダヤ文化研究会  23, 31-46  2018/12/27  2188-5621  URL  パウル・クレーの《新しい天使》を手に入れて以来、ベンヤミンの生涯の節目に、ないしは機器ともいえる時期に彼の著作に描き出された天使の像を、言語と歴史を徹底的に問う彼の思考を読み解く鍵として検討する。ベンヤミンにおける天使の像が、生を他言語の語り手と歴史の他者に開かれたものへ内在的に変革する道筋を暗示する彼の思考の像であることを明らかにする。 
(MISC)総説・解説(その他)  単著  魂の息吹が交響する場を開く作品の予感 ──2018年度国際交流基金賞受賞記念イベント「越境する魂の邂逅」における文学と音楽の共鳴に接して  柿木伸之  ウェブ・マガジン『をちこち』  国際交流基金  2018年12月, 1-1  2018/12/26  URL  2018年10月18日にJTアートホールアフィニスで開催された2018年度の国際交流基金賞の受賞記念イベント「越境する魂の邂逅」の報告。この催しに先立つ授賞式における今年度の受賞者、作曲家の細川俊夫氏と作家の多和田葉子氏のスピーチに触れながら、それぞれの近作を紹介したうえで、進行役を務めた前半の対談の内容と、後半の音楽と朗読の共鳴の様子を紹介する。両者の初めてのコラボレーションとなった今回の催しに、来たるべき共作へ向けた「魂の邂逅」があったことを強調した。 
(MISC)総説・解説(その他)  殿敷侃:逆流の生まれるところ  柿木伸之  美術ひろしま30  広島市文化財団  30, 48-49  2018/12/01  URL  本誌の「話題の展覧会」に挙げられた「殿敷侃:逆流の生まれるところ」の批評。2017年3月18日から5月21日にかけて広島市現代美術館で開催された本展覧会が、殿敷の美術を包括的に取り上げるなかで、被爆と喪失の記憶の逆流を受け止めながら、戦後復興の過程で見失われていったものを逆流させ、回帰させるその特徴に光を当てていることを紹介する。同時に、殿敷の再評価に道を開く本展覧会の意義にも触れる。 
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研究発表
公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  天使の変貌──ベンヤミンにおける言語と歴史  神戸・ユダヤ文化研究会2018年度第2回文化講座  2018/09/29  URL  ベンヤミンは、1921年にクレーの《新しい天使》を手に入れて以来、著作に繰り返し天使の像を描いている。そこには自身のユダヤ性と、主にドイツ語による著述活動との狭間に、同時にメシアによる救済と、被造物の世界を貫く衰滅との狭間に漂いながら、言語と歴史を徹底的に問うベンヤミンの思考が凝縮されていよう。この講演では、そのような天使の像の変貌を手がかりに、言語と歴史をめぐる彼の思考を検討する。 
シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)  音楽゠劇の批判的構成に向けて──ベンヤミンとアドルノの美学を手がかりに  シンポジウム「シアトロクラシー──観客の美学と政治学」  2017/09/11  URL  アドルノの『ヴァーグナー試論』におけるヴァーグナーの「総合芸術作品」が資本主義社会の「幻像(ファンタスマゴリー)」と化してしまうという議論を、現在のオペラの文化的現象に当てはまるものとして捉えつつ、そこに含まれる観客支配制の問題にも論及したうえで、モーツァルトの《コジ・ファン・トゥッテ》と細川俊夫の《リアの物語》を、従来のオペラが表象してきた「人間」の像からはみ出す人間の深淵にある力を響かせるオペラとして論じた。そして、ベンヤミンとアドルノの美学を手がかりに、オペラを詩的な要素と音楽的要素の緊張のなかで、人間の残余の媒体をなす「音楽゠劇」として捉え返す可能性を提示した。 
シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)  言葉を枯らしてうたえ──吉増剛造の詩作から〈うた〉を問う  カタストロフィと詩──吉増剛造の『仕事』から出発して  2017/03/11  URL  『怪物君』を含む最近のものを含めた吉増剛造の詩作を、原民喜とパウル・ツェランの詩作との布置において検討し、破局の後の詩ならびに言葉の可能性を「うた」という観点から問う。 
シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)  細川俊夫の作品に見る現代の芸術としてのオペラの可能性  ドイツでオペラをつくるということ──ハンブルク歌劇場での細川俊夫のオペラ《海、静かな海》初演を振り返る  2016/03/26  URL  まず、ベルリンでの《松風》、デュイスブルクでの《班女》、広島での《班女》および《リアの物語》というように、ドイツと広島で細川俊夫さんのオペラ作品の上演に接してきた経験を振り返りつつ、またドイツで刊行された対談書(拙訳による日本語版が刊行予定)の„Musiktheater“の章における細川さんの言葉も参照しつつ、能の精神から現代のオペラの表現の地平を開拓してきた細川さんの作品の特質に触れる。そのことを踏まえて、ハンブルクで初演された《海、静かな海》の細川さんのオペラ作品における位置をあらためて測り、その初演を振り返ることによって、東日本震災および原発事故後の現代に向き合うこの新たなオペラの特徴を掘り下げる。これらをつうじて、この作品をはじめとする細川さんのオペラから見て取られる、現代の芸術としてのオペラの可能性の一端に迫った。最後に、今後の広島での細川さんのオペラ作品の上演予定にも触れた。 
口頭発表(基調)  広島から現代のオペラを創るために:細川俊夫《リアの物語》広島初演の成果と課題  シンポジウム「《リアの物語》から考える:日本での現代オペラ上演の現状と課題」  2015/03/29  URL  2015年1月30日と2月1日に広島市のアステールプラザ中ホールで行なわれた細川俊夫のオペラ《リアの物語》の広島初演の能舞台を用いた舞台の特色やプロダクションの特徴などを確認したうえで、それを主催したひろしまオペラ音楽推進委員会の継続的な事業の一端を紹介するとともに、《リアの物語》広島初演の成果と課題を踏まえ、広島における、ないしは広島からの現代のオペラの創造へ向けた課題を提示する。 
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芸術活動・その他業績
芸術活動  共同  Hiroshima Happy New Ear Opera II:細川俊夫《リアの物語》日本語字幕制作  2015/01/30-2015/02/01  Hiroshima Happy New Ear Opera IIとして行なわれた細川俊夫《リアの物語》の公演の際に舞台両脇に投影した日本語字幕の制作。シェイクスピアの『リア王』にもとづくオペラのリブレットを新たに日本語に翻訳した。 
その他  共同  Hiroshima Happy New Ear XVII:細川俊夫《大鴉》日本語字幕制作  2014/10/30-2014/10/30  ひろしまオペラ・音楽推進委員会が主催する現代音楽の演奏会シリーズHiroshima Happy New Earの第17回演奏会における細川俊夫《大鴉》の広島初演において舞台上方に投影した日本語字幕の制作。エドガー・アラン・ポーの長編詩「大鴉」を新たに日本語に翻訳した。 
その他  共同  Hiroshima Happy New Ear XV:バーバラ・ハンニガン リサイタル プログラム歌詞対訳  2013/09/08-2013/09/08  2013年9月8日にアステールプラザのオーケストラ等練習場でHiroshima Happy New Ear XVとして開催されたバーバラ・ハンニガンのリサイタルのプログラムに含まれる歌詞対訳を、アステールプラザの平野満氏とともに作成した。当日は、ルイジ・ノーノ、クロード・ヴィヴィエ、アーノルト・シェーンベルク、アルバン・ベルク、クルト・ヴァイルの作品が演奏された。 
その他  単独  半田美和子ソプラノ名曲集『Khôra: Niemandslied』歌詞対訳  2012/12/19-2012/12/19  日本を代表するソプラノ歌手半田美和子のアルバムに収録された、ドイツ語歌詞の歌曲やオペラからのアリアなどの歌詞の翻訳。翻訳は、歌詞対訳のかたちで発売されたCDのブックレットに掲載されている。バッハ、マーラー、ベルク、ヴェーベルン、リゲティの曲の歌詞を翻訳した。 
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所属学協会
広島芸術学会  2007/12/02-現在 
美学会  2000-現在 
実存思想協会  1998-現在 
日本哲学会  1998-現在 
日本現象学会  1996-現在 
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公開講座
いちだい知のトライアスロン出張講座  公開講座  2014/06-2014/06  迷宮としての映画──ヴォイチェフ・イエジー・ハス監督『サラゴサの写本』 
いちだい知のトライアスロン出張講座  公開講座  2014/02-2014/02  映画から見つめる日本の戦争の歴史 
防災ゲーム クロスロードから多文化共生を考える  公開講座  2013/11-2013/11  共に生き残る文化へ 
いちだい知のトライアスロン出張講座  その他  2012/06-2012/06  「純愛」が照らし出す原爆の傷──今井正監督『純愛物語』をめぐって 
いちだい知のトライアスロン出張講座  その他  2011/07-2011/07  映画の記憶/映画のなかの記憶──吉村公三郎監督『その夜は忘れない』をめぐって 
持続可能な社会を築くために──21世紀の戦争から持続する平和へ(広島市立大学国際学部公開講座)  公開講座  2004/01-2004/03  他者へのまなざしを問いなおす 
国際学部公開市民講座  市民講座  2002/07-2002/07  過去とどのように向きあうことができるか?──平和へ向けて記憶することの可能性を考える 
「正義」とはなにか  公開講座  2001/10-2002/03  法の力から正義へ──ベンヤミン『暴力批判論』を手がかりに 来たるべき正義へ向けて応答すること──ジャック・デリダの「法の脱構築」と責任をめぐる思考 
哲学と宗教  公開講座  2000/04-2000/07  ユダヤ教と現代哲学──自己と他者 ユダヤ教と現代哲学──レヴィナスとデリダ 
20世紀の思想──現代哲学は何を問うてきたか  公開講座  1999/04-1999/07  記憶とその倫理──ベンヤミンの歴史哲学 芸術と技術の新たな関係へ──ベンヤミン『複製技術時代の芸術作品』再読 
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